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インフルエンサーマーケティングの10個のメリット、5個のデメリットを徹底解説

「インフルエンサーマーケティングとは何?」

「インフルエンサーマーケティングのメリットやデメリットは?」

「インフルエンサーマーケティングの進め方が知りたい。」

「インフルエンサーマーケティングに活用する主なSNSは何?」

「代表的なインフルエンサーマーケティング手法が知りたい。」

本記事では、インフルエンサーマーケティングとは何であるのか、10個のメリット、5個のデメリット、進め方などについて解説します。

Contents

インフルエンサーマーケティングとは何?

インフルエンサーマーケティングとは、主にSNS上で活躍するインフルエンサーを活用し、特定の商品やサービスを訴求するマーケティング手法を指します。

インフルエンサーは主にSNS上で活動しており、1,000人以上のフォロワーがいれば、芸能人やスポーツ選手などの有名人である必要はありません。

企業はインフルエンサーに報酬とともに宣伝してほしい商品を提供し、インフルエンサーは自分のフォロワーに商品を宣伝します。

インフルエンサーマーケティングの10個のメリット

以下は、インフルエンサーマーケティングのメリットについての説明です。

大企業から中小企業まで、様々な企業でインフルエンサーマーケティングが活用されている理由を深掘りしてみましょう。

インフルエンサーマーケティングのメリット①コストを削減できる

マスメディアを使った広告は、非常にコストがかかります。しかし、インフルエンサーマーケティングでは小規模なインフルエンサーを起用することでコストを削減することができます。

また、ターゲットを絞ったマーケティングが可能であり、費用対効果も高いです。ただし、インフルエンサー自身やそのフォロワーを厳選しなければ効果が出ない点には注意が必要です。

インフルエンサーマーケティングのメリット②各種施策を実施できる

インフルエンサーに自社商品の広告塔になってもらうだけでなく、インフルエンサーに実際の商品やサービスの感想を投稿してもらったり、コラボ商品を開発・販売するなど、様々な施策を実施することができます。

消費者からしたら、フォローしているインフルエンサーが信頼でき、コラボ商品も自分の趣味嗜好に合ったものが多いということになります。つまり、商品やサービスに関する情報を、消費者の需要に応じて効率的に多くのフォロワーに届けることができるのです。

インフルエンサーマーケティングのメリット③きめ細かな集客とブランド認知度の向上

個人の嗜好が細分化している現在、きめ細かな集客・ブランド認知度向上施策が求められています。インフルエンサーは、同じ趣味・嗜好を持つファンを既に持っているという特徴があり、マスマーケティングでは難しいとされる細かな需要へのアプローチが可能です。

また、マイクロ・インフルエンサーやナノ・インフルエンサーは、フォロワーとの距離が近いため、生の声を聞きやすく、要望を把握しやすいです。

インフルエンサーマーケティングのメリット④広告感がなくユーザーに受け入れられやすい

インフルエンサーマーケティングは、インフルエンサー自身が商品やサービスをレコメンドする形で行われることが多く、広告感が薄いです。そのため、ユーザーは「好きな人が配信しているコンテンツだから見てみたい」と自然に思い、プロモーションを最後まで視聴する可能性が高まります。

一方で、テレビやラジオのCM、新聞広告、街頭の看板などのマス広告では、ユーザーは見たくもない広告を「見せられている」ように感じ、「CMだから飛ばす」、「どうせ広告だから見ない」ということが多くなりがちです。

インフルエンサーマーケティングは、こうしたマス広告のデメリットを解決する新しい手法です。

インフルエンサーマーケティングのメリット⑤情報の拡散が期待できる

インフルエンサーマーケティングのコンテンツがシェアされたら、SNS上での「いいね!」や「リツイート」によって拡散されます。こちらの情報は、インフルエンサーのフォロワー以外にも届けることができ、「注目を集めるコンテンツ」として、より多くの人の注目を集めることができます。

その情報が急速にトレンドになったり、ユーザー同士の意見交換が活発になると、さらに盛り上がります。クチコミの好循環が生まれれば、当初の予定以上の反響が得られるかもしれません。

インフルエンサーマーケティングのメリット⑥消費者レビューによるプロモーション

インフルエンサーにサンプルや商品を送り、商品の特徴や使用感などのレビューを投稿してもらうことができます。

企業から依頼された商品紹介は、「PR」や「広告」と銘打たなければならないため、完全にクチコミと同じにはできません。しかし、インフルエンサーは消費者の立場に立った率直なレビューや意見を投稿する傾向があります。

そのため、フォロワーから一定の信頼を得ており、PRと表示しているレビューでも、好意的な宣伝になるかもしれません。

インフルエンサーマーケティングのメリット⑦ユーザー行動の分析が容易になる

インフルエンサーマーケティングは、一般的にインターネット上で行われるため、ユーザーの行動を分析しやすいというメリットがあります。例えば、インフルエンサー経由でサイトを訪れたユーザーが、どの時点で会員登録や商品購入などのコンバージョンに至ったかを知ることは、ページの改善に役立ちます。

また、情報拡散力や口コミ力を分析し、マーケティングの施策やプロモーションに活かすことも可能です。

インフルエンサーマーケティングは、効果的なPDCA(計画→実行→評価→対策)サイクルを回したい場合に有効です。

インフルエンサーマーケティングのメリット⑧ジャンルに応じたターゲティングが可能

商品やサービスのジャンルに合ったインフルエンサーをキャスティングできましたら、ターゲティングは簡単です。例えば、普段からキャンプ関連の情報を発信しているインフルエンサーであれば、フォロワーの多くがキャンプに興味を持っていることが分かります。

アウトドア用品のPRやキャンプスポットの紹介など、マーケティング効果を最大化するのに適しています。

ターゲットが20代の女性でしたら、同じ20代の女性のインフルエンサーをキャスティングしてみたり、ターゲットにしたい地域のインフルエンサーを探したりすることができます。何をどのように伝えたいかによって、キャスティングする人を選びやすいというメリットがあります。

インフルエンサーマーケティングのメリット⑨オンライン販売の改善と分析

インフルエンサーが紹介した商品やサービスの投稿に購入リンクがありましたら、フォロワーは投稿を見た後、そのリンクから直接購入することができます。

こちらは、ユーザーにとって非常に便利です。また、どの投稿が購入されたかというデジタルデータを収集できるため、どのマーケティング施策が効果的であったかを分析することも容易です。

こちらは、従来のマーケティング手法では不可能なことであり、どこでその商品を知ったかを調査しない限り、不可能なことです。

インフルエンサーマーケティングのメリット⑩SEOの強化

SEOとは、検索エンジンで自社サイトを上位に表示させるための検索エンジン最適化を指します。

インフルエンサーマーケティングを成功させることで、ランディングページ(インターネット広告をクリックした際に表示されるページ)やECサイトへのトラフィックが増え、SEOも強化されます。

また、商品名と同一のタグを付けることで、サイテーション(その他サイトで言及されること)が向上し、検索順位やトレンド掲載が上位になることも多いです。

こちらによって、フォロワー以外のユーザーも商品に興味を持ちやすくなり、好循環が生まれます。マーケティングをSEOにも活用できる一石二鳥の手法です。

インフルエンサーマーケティングの5個のデメリット

一方で、インフルエンサーマーケティングにはデメリットもあります。代表的なデメリットを以下にご紹介します。

インフルエンサーマーケティングのデメリット①ステルスマーケティングと認識されやすい

ステルスマーケティング(通称ステマ)とは、広告であることを悟られないように広告を行うことです。※2023年10月1日から規制が開始されました。

インフルエンサーの自発的な意思に基づく商品・サービスの紹介は、ステルスマーケティングには該当しません。しかし、口コミ形式の投稿が多く、ステルスマーケティングと認識されやすいというデメリットがあります。

インフルエンサーに商品・サービスのPRを依頼する場合は、あくまで広告企画であることが分かりやすい様に、「広告」や「PR」であることを示すなどの対策が必要です。.

インフルエンサーマーケティングのデメリット②炎上リスクがある

インフルエンサーが事前に投稿内容を確認したとしても、内容によっては炎上することも珍しくありません。特定のユーザー層に配慮していない投稿や、意図せず差別的な表現が使われている投稿は、ユーザーの不信感を招きかねません。

爆発的な炎上は、場合によっては不買運動など、期待とは逆の効果をもたらすこともあるので注意が必要です。

インフルエンサーがスキャンダルに巻き込まれた場合や、企業のプロモーションと関係のない投稿が炎上した場合も同様です。キャスティングする際は、インフルエンサーのイメージが、企業のイメージに直結することを意識することが大切です。

インフルエンサーマーケティングのデメリット③キャスティングに時間がかかる

インフルエンサーの数は多く、自社に最適なインフルエンサーのキャスティングには時間がかかります。インフルエンサーの商品との関連性、投稿頻度、投稿内容、フォロワー数、利用しているSNSメディアなど、チェックすべきポイントは多岐に渡ります。

自社に合うインフルエンサー候補をピックアップするだけでも、一苦労かもしれません。

また、インフルエンサーがオファーを受けてくれるとは限らず、1人のインフルエンサーをキャスティングするだけでも、10~20人にオファーを送る必要があるのが普通です。十分な工数を確保し、ギリギリのスケジュールは避けるようにしましょう。

インフルエンサーマーケティングのデメリット④費用対効果の低いインフルエンサーもいる

キャスティングするインフルエンサーの中には、費用対効果が悪い人もいるかもしれません。例えば、商品紹介のクオリティが低く、商品の魅力がうまく伝わらなければ、期待したほどの効果は得られません。

また、宣伝みたいにならない様に、正直に商品のことを話しても、デメリットばかりが浮き彫りになってしまうケースもあるでしょう。

フォロワー数によっては、その商品がうまく広まらなかったり、購入に結びつかなかったりすることもあります。

十分な費用をかけて、インフルエンサーに頻繁に投稿してもらっても、インフルエンサー自体に魅力がなければ、意図したターゲットにリーチすることはできないので注意しましょう。

インフルエンサーマーケティングのデメリット⑤投稿内容を細かく指定できない

インフルエンサーマーケティングの場合、投稿する文章や動画の編集方法などは、ある程度インフルエンサーが担当することが前提となります。「この部分を強調して言ってください」と注文をつけることはできても、自社が作成したコンテンツをそのまま投稿してもらうことは、基本的に不可能であり、あくまでアカウントを借りることになります。

というのも、多くのファンが求めているのは、インフルエンサー独自の雰囲気だからです。自社で投稿を作成してしまうと、インフルエンサーの「個性」が失われてしまいます。ただの雑な投稿にならないよう、ある程度の裁量を与えながら、インフルエンサーと打ち合わせをすることが大切です。

インフルエンサーマーケティングの進め方

インフルエンサーマーケティングの進め方について解説します。

インフルエンサーマーケティングの目的を明確にする

インフルエンサーマーケティングを始める際には、まず目的を明確にしましょう。

認知拡大が目的なのか、購買促進が目的なのか、イベント告知が目的なのかによって、依頼するインフルエンサーのタイプや利用するSNSメディア、施策の内容などが変わってきます

例えば、商品やサービスの認知拡大がマーケティングの目的でしたら、拡散力のあるパワーインフルエンサーやトップインフルエンサーに依頼するのも一つのアプローチです。

商品やサービスがすでに有名であれば、マクロインフルエンサーへの依頼も考えられます。

KPIの設定

インフルエンサーマーケティングの効果を測定するためのKPIを設定しましょう。設定した目標数値と実際の数値を比較することで、施策の効果を検証します。

例えば、インスタグラムを利用する場合、リーチ、保存投稿、UGCなどの目標数値を設定します。

インフルエンサーの選定

インフルエンサーマーケティングにおいて、インフルエンサーの選定は重要なプロセスです。

インフルエンサーを探す方法は3つあります。

  1. GoogleやSNSで検索して自分でインフルエンサーを探す
  2. マーケティングエージェンシーに依頼する
  3. インフルエンサーが所属するプラットフォームで探す

インフルエンサーを見つける方法が決まりましたら、ターゲットに合ったインフルエンサーを選びましょう。

例えば、以下のように投稿内容やフォロワーとのコミュニケーション方法から、インフルエンサーを選びます。

  • フォロワーが興味を持っているインフルエンサーのコンテンツやジャンル
  • 過去のPR投稿内容やコメントに対する反応
  • ブランドの世界観と合致しているかどうか

商品やサービスに関わらず、インフルエンサーが紹介した商品やサービスを購入する「フォロワー買い買い」をするユーザーもいます。

フォロワー数の多いインフルエンサーを起用した場合、一時的な効果しか得られず、リピート購入につながらない可能性があるため、インフルエンサーの選定には注意が必要です。

インフルエンサーとの契約締結

インフルエンサーを選定したら、次はインフルエンサーとの契約締結です。キャンペーンの意図や投稿内容など、マーケティング戦略の方向性を話し合った上で、インフルエンサーの合意を得て契約を締結します。

契約締結後は、投稿前のPR投稿のクオリティチェックなど、キャンペーンの進捗管理を行いましょう。

効果の検証

施策の実施後、事前に設定した目標との比較によりキャンペーンの効果を検証しましょう。

リーチ数やエンゲージメント数などの反響を見ながら改善ポイントを洗い出していきます。

例えば、エンゲージメント数は潜在顧客になりそうなユーザー数と読み替えることができ、次の施策の方向性を決める材料になります。

効果検証後は、次のインフルエンサーマーケティングに向けてPDCAサイクルを繰り返していきます。

インフルエンサーマーケティングに活用する主なSNS

YouTube

  • 長編動画で訴求できる
  • メイク動画、使い方の説明などハウツー系との相性が良い
  • 10代から60代以上まで幅広い層に使われている

Instagram

  • 若年層と女性ユーザーが多い
  • 美容系、ファッション系と相性が良い
  • 写真映えする商品のアピールに最適

Twitter

  • 文章量の多いコンテンツでも投稿可能
  • RT(リツイート)機能による拡散力が高い
  • 珍しいコンテンツや、笑える投稿に最適

TikTok

  • 10代から20代のユーザーが多い
  • レコメンド機能が強く、潜在層へのアプローチに最適である
  • ダンスや音楽との組み合わせに強い

インフルエンサーマーケティングによく使われるSNSは、YouTube、Instagram、X(旧Twitter)、TikTokです。注意したいのは、それぞれのプラットフォームで主要なユーザー層や活用方法が異なることです。

例えば、同じ化粧品でも、YouTubeでは化粧の仕方など詳しい「ハウツー」情報を、Instagramではパッケージの美しさを、Twitterでは体験談を、TikTokでは短いビフォーアフター動画を紹介することができます。

目的とターゲットを明確にした上で、インフルエンサーと連携したSNSの選定を進めましょう。

代表的なインフルエンサーマーケティング手法

インフルエンサーマーケティングの代表的な手法について解説します。目的に応じて使い分けられる様に、まずはそれぞれの概要を確認しておきましょう。

ギフト

ギフトは、商品やサービスを紹介する際に最もよく使われる手法です。インフルエンサーに実際の商品(またはサービス体験)をプレゼントし、感想を投稿してもらいます。

通常の投稿だけでなく、ライブコマース形式で商品を紹介してもらうこともでき、様々なアプローチが可能です。一般消費者の目線で商品が紹介されるため、広告っぽさがなく受け入れられやすいです。

現地訪問

アプローチする商品がイベントや観光地、テーマパークなどの場合、インフルエンサーに現地を訪問してもらい「現場訪問」をしてもらうという方法もあります。

インフルエンサーにSNSで現地の様子を投稿してもらうことで、「私も行ってみたい」、「楽しそう」といったユーザーのワクワク感を引き出すことができます。

写真や文章だけでなく、散歩形式をアップする方法もあり、各インフルエンサーが自分のスタイルで投稿できます。しかしながら、実際に現地に行ってもらう必要があるため、交通費や宿泊費などのコストがかかります。

コラボレーション

コラボレーションとは、企業とインフルエンサーが共同で商品開発やイベント企画を行う手法です。商品開発の場合、「あの有名インフルエンサーの自社商品」として注目されやすく、購買意欲を高めやすいです。また、イベントの場合、SNSに投稿することで、より多くの人を惹きつけ、盛り上がりを演出がしやすいです。

そのためには、インフルエンサーが企画段階から関わる必要があり、膨大な時間がかかります。また、専門の開発・企画会社との連携がないため、細かなコミュニケーションも欠かせません。

ライブストリーミング

SNSのライブ配信機能を活用した商品の紹介手法です。リアルタイムの配信なので、フェイク感がなく、実際の体験を届けることができます。商品を試したいフォロワーの共感を集めやすいというメリットがあります。

フォロワーの属性に合った曜日や、時間帯に配信する必要があるため、入念なスケジューリングが必要です。配信したい日から逆算して、スケジューリングすることをおすすめします。

まとめ

インフルエンサーマーケティングとは何であるのかや、10個のメリット、5個のデメリット、進め方などについて解説しました。

結論からおさらいすると、インフルエンサーマーケティングは、市場が拡大しているインフルエンサーを活用したマーケティング施策です。

こちらのマーケティング施策のポイントは、自社のターゲットに合ったSNSとインフルエンサーの選定です。

「インフルエンサーマーケティングって良さそう」と思われましたら、ぜひマーケティング施策の一つとして活用してみてください。