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【徹底解説】インフルエンサーマーケティングって効果あるの?

今回は、インフルエンサーマーケティングの効果について紹介します。

近年、需要を増している「インフルエンサーマーケティング」。以前は、テレビCMやポスターを使った広告が主流でしたが、最近ではSNS上で影響力のあるインフルエンサーに自社の製品を宣伝してもらう方法が主流となっています。

これは、若い世代を中心に多くの人が日常的にSNSを利用するようになり、SNS上の方が自社の製品の広告を見てもらいやすくなったということでしょう。

さらに、自分の好きなインフルエンサーが紹介していることで商品への信頼感が増すことや、購買意欲が高くなることもインフルエンサーマーケティングのメリットと言えます。

しかし、実際には「具体的にどのような効果が期待できるのかわからない方」「インフルエンサーマーケティングに必要な知識を持っていない方」はまだまだ多いでしょう。

そこでこの記事では、インフルエンサーマーケティングの種類やメリット、デメリット、起用する際の注意点などをまとめて紹介します。

「インフルエンサーマーケティングについて知りたい方」や「インフルエンサーの起用を検討している方」は、ぜひ参考にしてみてください。

Contents

インフルエンサーとは?

まず、インフルエンサーとはどういう人のことを指すかを紹介します。

インフルエンサーとは、Instagram、Twitter、YouTubeなどのSNSを通して、トレンド情報やPRを発信・投稿している人のことを言い、この用語は英語の「influence(影響)」が語源です。

また、メディアごとに異なる呼称があります。例えば、ブログではブロガー、YouTubeではユーチューバー、Instagramではインスタグラマーなど、インフルエンサーの中にも様々な種類があります。

さらに、インフルエンサーは、商品のPRなどをして世間に対し購買意欲を促進させる影響力を持つ人のことを指す言葉でもあります。

そのため、広告・マーケティング業界では、インフルエンサーは世間に対して影響力のある人物として定義され、企業にとっても消費者にとっても重要な役割を持っているというわけです。

インフルエンサーマーケティングとは?

インフルエンサーマーケティングとは、先述したように影響力のある個人に自社の製品やサービスのPRを依頼して、SNS上で宣伝してもらうマーケティング手法です。

このマーケティング手法は近年、多くの企業によって取り入れられています。しかし、そのノウハウや経験・実績を有する企業は限られており、完全に確立されたマーケティング手法とは言えないのが現状です。

大きなメリットとしては、従来のテレビCMやポスター広告などの企業発信型の広告や宣伝とは異なり、インフルエンサーマーケティングは、インフルエンサーが発信することで広告の印象が薄まるという点です。

消費者に近い立場のインフルエンサーから発信される投稿内容や動画は、消費者にとってとても受け入れやすく、商品やサービスを押し売りされているような印象を与えないため、自然と購買意欲を高めることができます。

さらに、SNSは一度の投稿で数えきれないほどのユーザーの目に触れる拡散力の高いツールであるため、インフルエンサーのフォロワーが自社のターゲットと一致する場合、短期間で多くの顧客を獲得できる可能性があるという点も魅力です。

インフルエンサーの種類

次に、インフルエンサーの種類について紹介します。

インフルエンサーは、フォロワー数によって名前が変わります。

「どのような場面でインフルエンサーを起用したいか」「どのくらいの影響力が必要か」などによって起用するインフルエンサーが変わってくるので、一緒にチェックしていきましょう。

インフルエンサーの種類

①トップインフルエンサー
②ミドルインフルエンサー
③マイクロインフルエンサー
④ナノインフルエンサー
⑤ライトインフルエンサー

①トップインフルエンサー

トップインフルエンサーは、フォロワー数が100万人を超えるインフルエンサーを指します。

芸能人やスポーツ選手などがインフルエンサーとして活躍している場合、トップインフルエンサーに入ることが多いです。

知名度が高く拡散力が高いことが特徴で、「自社の製品やサービスを多くの人に宣伝したい方」におすすめと言えます。

また、他の層のインフルエンサーがトップインフルエンサーをフォロー・支持していることがあるので、その場合は二次拡散が狙える可能性もあります。

②ミドルインフルエンサー

ミドルインフルエンサーは、フォロワー数が10万~100万人のインフルエンサーを指します。

トップインフルエンサーほどのフォロワー数ではないですが、美容やファッション、グルメなど特定の分野で大きな影響力を持ったインフルエンサーが多く、メディアでも活躍しているカリスマ的存在であることが特徴的です。

特定のジャンルで活躍していることが多いことから、企業案件やスタートアップ企業などのPRに向いており、自社の商品やサービスとの相性が良い場合は消費者から多大な関心を獲得することができるでしょう。そのため、インフルエンサーマーケティングとして最も高い費用対効果を出すと言われています。

トップインフルエンサーと同様、拡散力が強いため、自社の商品やサービスの認知拡大を目的とする方」「多くの人に宣伝したい方」におすすめと言えます。

③マイクロインフルエンサー

マイクロインフルエンサーは、フォロワー数が1万~10万人のインフルエンサーのことを指します。

ミドルインフルエンサーと同様、インフルエンサーマーケティングの中で高い費用対効果を出すと言われているインフルエンサーです。

また、トップインフルエンサーとミドルインフルエンサーと比べてフォロワーとの距離が近いという特徴があります。

フォロワーとの距離が近いことで、親近感が湧き、PRしている商品やサービスへの信頼感が増します。他のインフルエンサーよりも説得力があるので、少ないフォロワーでも十分に購買意欲を高め、商品の購入やサービスの利用に繋がるでしょう。

④ナノインフルエンサー

ナノインフルエンサーは、フォロワー数が1,000人~1万のインフルエンサーのことを指します。

フォロワーが少ないことから拡散力はそこまで高くありませんが、投稿へのこだわりが強く真面目に運用していることが多いため、濃いファンが付いていることが多いです。

そのため、マイクロインフルエンサーと同様、投稿への信頼度が高く、フォロワーの購買意欲を高めることができるでしょう。

また、フォロワーが少ないことから費用は安く抑えられるというメリットもあります。費用を抑えてインフルエンサーマーケティングを始めたい方」や「少ないフォロワー数でも影響力があるインフルエンサーを起用したい方」におすすめです。

⑤ライトインフルエンサー

ライトインフルエンサーは、フォロワー数が1,000人前後のインフルエンサーのことを指します。

このインフルエンサーは、フォロワーが少ないもののフォロワー一人ひとりとの距離が近く親近感があることが魅力です。

ナノインフルエンサーと同様に濃いファンが多いため、PRっぽくなりすぎない信頼できる投稿をしてくれるでしょう。

マーケティング費用を抑えたい方」や「PRっぽさを無くした自然で信頼性のある投稿をしてほしい方」におすすめです。

インフルエンサーマーケティングが効果的なSNSの種類

ここまで、インフルエンサーの種類について紹介してきました。

ここからは、インフルエンサーマーケティングが効果的なSNSの種類を紹介します。自社の商品やサービスが、どのSNSに向いているかを考えながらチェックしてみてください。

  1. Instagram
  2. YouTube
  3. TikTok
  4. X(旧Twitter)

①Instagram

写真での発信がメインとなるSNSである「Instagram(インスタグラム)

Instagramで活躍するインフルエンサーは「インスタグラマー」と呼ばれています。10代、20代の若い世代を中心に幅広い年層の人が利用しています。

「インスタ映え」という言葉が流行したように、写真や動画、イラストなどを使った投稿が人気で、ビジュアル重視のコンテンツが多いです。

Instagramを使ったインフルエンサーマーケティングを行う場合のメリットとしては、インスタグラマーは自分の世界観を持ったコンテンツ作りに長けているため、商品やサービスを魅力的に宣伝してくれることが期待できることが挙げられます。

また、インスタグラマーは日常的にフォロワーとコミュニーケーションを取っている事が多いため、PR感のある投稿ではなく自然で信頼性のある宣伝になることも期待できます。

その他の魅力としては、Instagramにはショッピング機能が実装されている点です。URLや画像に付いたハッシュタグなどからすぐに商品の詳細を知ることができます。さらに、Instagramから外部リンクに飛べるようになっており、そこで即座に商品を購入することも可能です。

そのため、インスタグラマーのPRにより商品に興味を持ったユーザーが、すぐに商品を購入してくれるというメリットがあります。

②YouTube

動画を専門とするプラットフォーム「YouTube(ユーチューブ)」。

YouTubeで活躍しているインフルエンサーは、「YouTuber(ユーチューバー)」と呼ばれています。

YouTubeは、20代を中心に50代、60代まで幅広い年代のユーザーがいます。そのため、YouTuberをPRに起用した場合、老若男女問わず幅広い世代からの注目が期待できる点が魅力です。

また、美容やファッションなどの若い世代に向けた商品やサービスのPRだけでなく、様々なジャンルのPRに向いているため、多くの企業がYouTuberを起用したインフルエンサーマーケティングに力を入れています。

例えば、ゲームやDIY、簡単レシピといったノウハウ系なども人気なジャンルなので、製品だけでなくサービスや体験型のプロモーションとも好相が抜群です。

さらに、他のSNSと比べてフォロワー数の規模が大きいのも特徴と言えます。YouTuberの中には、登録者数が100万人を超えるトップインフルエンサーも多く、現在ではYouTubeのみならず、テレビや雑誌にも露出しているため、この知名度を活かして、商品やサービスの認知拡大が可能です。

その他、自社の商品の使用方法やキャンペーン告知の紹介など、テキストや写真で説明するには難しいものをPRしてもらうのも良いでしょう。動画ならではの訴求ができるので、案件内容によっては他のSNSよりも長けていると言えますね。

③TikTok

動画を投稿できるSNSで、10代を中心に人気のある「TikTok(ティックトック)」

TikTokで活躍するインフルエンサーは「TikToker(ティックトッカー)」と呼ばれます。

同じ動画専門のプラットフォームであるYouTubeと違う点は、1分程度の短時間動画が人気であることです。

YouTubeほどの動画編集の技術が必要ないため、動画編集の経験がない10代の子供たちや一般人でも簡単に投稿できるという魅力があります。また、数年前までは若い世代と女性に人気のSNSでしたが、最近では男性ユーザーも急増しています。

そのため、料理やDIYなどノウハウ系の動画も人気があり、訴求力が高まっています。そのため、「幅広い年代の人へPRしたい企業」や「若い世代に向けた商品・サービス以外を取り扱っている企業」にもおすすめのSNSヘと進化していると言えます。

TikTokを使ったインフルエンサーマーケティングのメリットは、短時間の動画であることから最後まで観てもらえる可能性が高いという点です。そのため、「新規顧客の獲得を狙う場合」や「特定のインフルエンサーのフォロワー以外のユーザーにもPRが届いてほしい場合」に効果が期待できます。

④X(旧Twitter)

他のSNSとは違い、テキストがメインのSNS「X(エックス)」。

Xで活躍しているインフルエンサーは、「alpha twitterer(アルファツイッタラー)」と呼ばれています。

Xで活躍しているインフルエンサーの特徴は、要点を簡潔にまとめる文章力を持っているということです。Xには、テキスト文章に対して140文字までという制限があるため、多くのフォロワーがいるインフルエンサーは、短い文章の中で重要なことを伝える事ができる文章力を持ち合わせている場合が多いというわけです。

また、流行に敏感で拡散力が高いことも特徴と言えます。元々Xは、流行に敏感でリアルタイムで情報を入手したい10代や20代に人気のSNSなので、投稿がバズる(人気の投稿になる)と1日で何万人もの人に見られることも可能でしょう。

さらに、最近ではテキストと共に動画や画像を投稿するインフルエンサーも多く、商品やサービスの使い方や魅力をユーザーによりわかりやすくPRする事が可能になっています。

その他、Xはテキスト内にURLなどを載せる事ができるので、PRに興味を持ったユーザーが即座にサイトへアクセスする事ができ、購入に繋がるというメリットもあります。

そのためXは、拡散力の高いSNSを使ってインフルエンサーマーケティングしたい企業」や「テキストで重要な部分を伝えたい企業」などにおすすめです。

現在のインフルエンサー市場について

インフルエンサーマーケティングは年々人気を増しており、市場規模は年々拡大しています。

今後、インフルエンサーマーケティングはどのような広がりを見せるのでしょうか。これまでのデータを元に今後のインフルエンサー市場をチェックしていきましょう。

まず、2022年のSNS市場規模は9,317億円、2023年には1兆899億円に達し、前年比で117%の増加が見込まれています。

また、今後も市場は安定的に成長するとの見込みで、2027年には2023年比で約1.7倍となる1兆8,868億円に達すると予測されています。

しかし、このような多額を動かすほどインフルエンサーマーケティングには価値があるのでしょうか?

国際的なインフルエンサーマーケティングエージェンシーの協力を得た調査によると、以下のような結果が出ました。

29の製品カテゴリーにわたる861ブランドを調査の対象に、これらに関連する2,412人のインフルエンサーが行った投稿を調査したところ、1つの投稿に当たる費用は200ドルから10万ドルまで様々でした。

費用だけを見てみるとかなり高額な案件もある事がわかりますが、実際インフルエンサーマーケティング費用が1%増加すると、平均してエンゲージメントが0.46%向上することが明らかになり、この戦略が投資利益率に対してプラスの影響をもたらしている可能性があることがわかりました。

このようにインフルエンサーマーケティングは、現代のマーケティング手法でなくてはならない存在になりつつあることがわかりますね。

ここまで、インフルエンサー市場について紹介しました。

ここからは、インフルエンサーマーケティングのメリットを紹介します。「インフルエンサーマーケティングを検討している方」や「インフルエンサーマーケティングのメリットを知りたい方」は、ぜひ参考にしてみてください。

  1. 以前の広告よりも受け入れられやすい
  2. ターゲット層へ響きやすい
  3. 口コミ・評価による集客が期待できる
  4. 効果測定が行いやすい

①以前の広告よりも受け入れられやすい

一つ目のメリットは、以前の広告よりも受け入れられやすいことです。

従来の広告は、テレビCMや看板などを使ったものが主流でしたが、現在はテレビよりもSNSを使って情報収集をする人が増えているため、SNSを利用した宣伝の方が多くの人の目に留まりやすいというメリットがあります。

しかし、日常的に流れてくるSNSを使った宣伝やPR感の強い広告に嫌悪感を感じるユーザーも多いのが現状です。

そんな中、インフルエンサーが行うPRは宣伝感が強くなく、自然な訴求ができるとして様々な企業で取り入れられています。宣伝感が強くない理由としては、インフルエンサー自身が実際に体験してからレビューしていることや、ファンとの距離が近いことにあると言われています。

ファンとの距離が近いというのは、インフルエンサーはSNSを通して日常的にファンとコミュニケーションを取っていることが多く、ファンからの信頼が厚いため、「この人が宣伝しているなら信頼できる」と商品・サービスを購入するユーザーが多いというわけです。

②ターゲット層へ響きやすい

二つ目のメリットは、ターゲット層へ響きやすいことです。

自社の商品・サービスに相性の良いインフルエンサーへPRを依頼することにより、精度の高いターゲティングが可能というメリットがあります。

例えば、自社が20代、30代の女性をターゲットとするコスメをPRしてくれるインフルエンサーを探していると仮定します。

この場合、同じくこの年齢層の女性に多くのファンを持つ美容、コスメ系のインフルエンサーを起用することで、自社のターゲットである20代、30代の女性に対してアプローチする事が可能になり、購入やサービス利用に繋がるというわけです。

また、インフルエンサーは主に美容やファッション、グルメなど特定のジャンルに焦点を当てて情報を発信していることが多いため、フォロワーの年代や性別などの特徴は投稿から把握することができます。

このように、自社の商品・サービスと相性のいいインフルエンサーを起用することで、ターゲットとする特定の層にダイレクトに訴求できる点が、インフルエンサーマーケティングの大きなメリットと言えます。

③口コミ・評価による集客が期待できる

三つ目の特徴は、口コミ・評価による集客が期待できることです。

トップインフルエンサーやミドルインフルエンサーのようにフォロワーが非常に多いインフルエンサーは、情報の拡散力が高く、大きな集客効果が期待できるでしょう。

それだけではなく、このような人気のインフルエンサーが発信をすることで、そのフォロワーが商品・サービスを利用し、口コミ・レビューを書き込んでくれる可能性があります。

つまり、自然と口コミ・評価による集客ができるというメリットがあるのもインフルエンサーマーケティングのメリットと言えるでしょう。

④効果測定が行いやすい

四つ目のメリットは、効果測定が行いやすいことです。

従来の宣伝方法では、広告によって購買行動をしたユーザーや、広告によって購買意欲が増したユーザーの正確な人数を知ることはできませんでした。

インフルエンサーマーケティングでは、SNS上でエンゲージメント率やリーチ数、CVRなどといったデータを簡単に見ることができるのも大きなメリットです。

このような測定結果が確認できることにより、改善点の洗い出しや、投稿の影響力ができ、今後のインフルエンサーマーケティングに繋げることができるでしょう。

インフルエンサーマーケティングのデメリット

ここまで、インフルエンサーマーケティングのメリットを紹介しました。

ここからは、インフルエンサーマーケティングのデメリットを紹介します。「インフルエンサーマーケティングのデメリットを把握しておきたい方」は、ぜひ参考にしてください。

  1. インフルエンサーの選定が難しい
  2. 炎上する可能性がある
  3. 投稿前や投稿後の管理が必要

①インフルエンサーの選定が難しい

一つ目のデメリットは、インフルエンサーの選定が難しいことです。

多くのインフルエンサーの中から、自社の商品・サービスに適したインフルエンサーを探し出すのが難しいというデメリットがあります。

しかし、インフルエンサーマーケティングを行う上で、相性のいいインフルエンサーを選定することが一番重要な部分と言えます。

そのため、適当に選定するのではなく、自社の商品・サービスとの相性の優位性やフォロワー層、自社のターゲット層などを十分に考慮して、時間をかけて検討することがおすすめです。

また、自社でインフルエンサーを選定するのが難しい場合は、プロのキャスティング会社などに依頼する方法もあります。

インフルエンサーに対する依頼料の他に料金がかかってしまいますが、「会社にインフルエンサーを選定できる人がいない場合」や「プロに任せて時間を節約したい企業」は、検討してみると良いでしょう。

②炎上する可能性がある

二つ目のデメリットは、炎上する可能性があることです。

インフルエンサーマーケティングで炎上する一番の要因として、ステルスマーケティングが挙げられます。

これは、インフルエンサーが企業から依頼されてPRしているということを隠してPRを行ってしまうことで、あたかも自分が気に入って購入したことを装ってしまうことが問題です。

ステルスマーケティングにならないように、依頼する際にはPRであることをユーザーに伝えるよう、インフルエンサーへの的確な指示が必要でしょう。

その他にも、PRを依頼したインフルエンサーが不適切な発言や不祥事を起こした場合、PRを依頼した企業のイメージも低下してしまう可能性があります。

そのため、インフルエンサーを選定する際は、インフルエンサーのフォロワーからの信頼度や人格もチェックすることが重要です。

③インフルエンサーの管理が必要

三つ目のデメリットは、インフルエンサーの管理が必要なことです。

インフルエンサーにPRを依頼する際は、インフルエンサーのイメージを損なわないよう、インフルエンサーの投稿内容やイメージに合ったものを依頼することが大切です。しかし、企業の伝えたいことやイメージと異なる投稿になってしまっては、意味がありませんよね。

そのため、お互いが納得のいくPRができるように、できるだけ具体的に意見を出し合い、投稿前にどのような投稿に仕上がったかなどをチェックする必要があります。

このように、インフルエンサーマーケティングをする際は、依頼するインフルエンサーの管理が必要となる点がデメリットと言えます。

インフルエンサーへの依頼方法

ここまで、インフルエンサーマーケティングのデメリットを説明しました。

では、実際にインフルエンサーに依頼する時はどのように依頼すれば良いのでしょうか。ここからは、インフルエンサーへの依頼方法を紹介していきます。

インフルエンサーへの依頼方法
  1. インフルエンサーに直接依頼する
  2. インフルエンサーとのマッチングプラットフォームを利用する
  3. 広告代理店を利用する

①インフルエンサーに直接依頼する

一つ目の依頼方法は、インフルエンサーに直接依頼することです。

インフルエンサーに直接依頼する方法が一番簡単と言えます。ダイレクトメッセージや問い合わせフォームなどを通して、連絡するというものです。

直接インフルエンサーに依頼するメリットとしては、仲介役がいないため低コストでマーケティングできる点と言えます。

しかし、依頼するだけでなく、自社でインフルエンサーを選定し、キャスティング、依頼、起用後の効果測定までを行わなければならないというデメリットもあります。そのため、ある程度インフルエンサーマーケティングへの知識や経験が必要です。

「低コストで依頼したい企業」や「インフルエンサーマーケティングに対するノウハウや経験がある企業」は、直接依頼する方法を検討してみると良いでしょう。

②インフルエンサーとのマッチングプラットフォームを利用する

二つ目の依頼方法は、インフルエンサーとのマッチングプラットフォームを利用することです。

これは、インフルエンサーとマッチングできるプラットフォームで依頼するインフルエンサーを探す方法です。

多くのインフルエンサーが登録しており、その中から自社の商品・サービスと相性がいいインフルエンサーを探し出してくれます。

そのため、「インフルエンサー選定の時間を節約したい方」や「インフルエンサーの選定方法がわからない企業」にはおすすめと言えるでしょう。

この依頼方法のデメリットとしては、マッチングプラットフォームの利用料金がかかるという点です。中には月に数十万円の利用料がかかるものもあるため、利用する前に慎重に検討するようにしましょう。

③広告代理店を利用する

三つ目の依頼方法は、広告代理店を利用することです。

これは、広告代理店でインフルエンサーをキャスティングしてもらう方法です。中には、700人以上のインフルエンサーの中から最適な人をキャスティングしてくれる会社もあります。

また、キャスティングしてくれるだけでなく、インフルエンサーの管理や施策の実施、効果分析の代行まで行ってくれるため、ノウハウや経験がない企業でも安心してインフルエンサーマーケティングを始めることができるでしょう。

その他、広告代理店を利用するメリットとしては、プロに選定してもらえるため失敗するリスクがないことが挙げられます。

せっかくインフルエンサーマーケティングを始めたのに、自社で選定・依頼したことによる失敗事例も少なくないのが現状です。ノウハウや経験がないまま始めるより、まずはプロに任せることを検討してみるといいでしょう。

デメリットとしては、利用料金が高いことが挙げられます。また、利用料金が高いからと言って必ず成果が出るとは限らないため、実績がある代理店なのかを利用前にしっかり調べるようにしましょう。

インフルエンサー起用の相場と必要なもの

ここまで、インフルエンサーへの依頼方法を紹介しました。

様々な依頼方法があるので、内容や予算に合わせて選んでみてください。

ここからは、インフルエンサー起用の相場と必要なものを紹介します。

まず、インフルエンサー起用の相場は、1投稿当たり平均「フォロワー数×2~4円と言われています。例えば、フォロワー10万人のインフルエンサーに「フォロワー数×2円」で1投稿してもらった際は、20万円の費用がかかるということです。

また、InstagramやYouTubeなどプラットフォームによって相場が変わるので、どのSNSで活躍しているインフルエンサーに依頼するかに合わせて、事前に相場を調べておきましょう。

ここからは、費用以外に必要なものを紹介します。これは必ず必要なものではなく、案件内容によって変わるものなので、当てはまるものがないか一緒にチェックしていきましょう。

  1. ギフティング
  2. 交通費・宿泊費
  3. 代理店への支払い

①ギフティング

一つ目は、ギフティングです。

ギフティングとは、インフルエンサーへ自社商品やサンプルを無料でプレゼントして、商品・サービスを紹介してもらうという方法です。

実際に使ってもらうことで、インフルエンサーに商品・サービスの魅力を知ってもらい、リアルな感想をユーザーに伝えてもらえるというメリットがあります。

また、ギフティングを行う際は、商品代だけでなく発送料なども企業が負担することが多いです。

②交通費・宿泊費

二つ目は、交通費・宿泊費です。

これは、旅行や観光地のPRをしてもらいたい企業に限りますが、現地にインフルエンサーを招いてPRを依頼する場合は、その交通費や宿泊費を企業が負担することがあります。

また、インフルエンサー本人だけの費用を負担するのか、撮影チームやスタッフなどの分も負担するのかなどは、事前に決めておくようにしましょう。

③マッチングプラットフォームや代理店への支払い

三つ目は、マッチングプラットフォームや代理店への支払いです。

先ほど紹介したように、直接依頼ではなくインフルエンサーのマッチングプラットフォームや広告代理店へキャスティングを依頼する場合は、その費用も必要です。

会社やサイトによって料金が異なるので、利用前に予算に合っているか下調べすることをおすすめします。

インフルエンサーを起用する際の注意点

ここまで、インフルエンサー起用の相場と必要なものを紹介しました。

最後に、インフルエンサーを起用する際の注意点について紹介します。インフルエンサーマーケティングが成功に繋がるように、以下のことに注意して行いましょう。

  1. PRの目的とインフルエンサーが合っているか
  2. フォロワー買いをしていないか
  3. PR内容とインフルエンサーの相性が良いか

①PRの目的とインフルエンサーが合っているか

インフルエンサーマーケティングを行う際の注意点の一つ目は、PRの目的とインフルエンサーが合っているかという点です。

PRの目的が、「購買行動を起こさせることなのか」「ブランドの認知拡大を目指すのか」によって起用するインフルエンサーが異なります。

購買行動を起こさせることが目的だった場合、フォロワーが少なくてもコメント数が多いなどの濃いファンが付いているインフルエンサーに依頼するのが良いでしょう。

もしも、ブランドの認知拡大を目的とする場合は、フォロワーが多く拡散力の高いインフルエンサーに依頼するのが最適です。

このように、インフルエンサーマーケティングをする際はPRの目的に合ったインフルエンサーを選ぶようにしましょう。

②フォロワー買いをしていないか

インフルエンサーマーケティングを行う際の注意点の二つ目は、フォロワー買いをしていないかという点です。

フォロワー買いとは、お金を出してフォロワーを購入することで、買われたフォロワーは中身が空っぽで機能していないアカウントがほとんどです。

そのため、起用したインフルエンサーがフォロワー買いをしていた場合、フォロワーがいないアカウントでPRしていることと同じことになるので、マーケティングの効果が得られないでしょう。

インフルエンサーがフォロワー買いをしているかどうかは、エンゲージメント率を見るとある程度判断することが可能です。例えば、エンゲージメント率が1~2%の場合はフォロワー買いをしている可能性を疑ったほうが良いでしょう。

他の見分け方としては、フォロワーを売っている業者の多くが海外の業者なので、フォロワーが外国人だらけの場合もフォロワー買いの可能性があります。しかしこれは、海外で活躍しているインフルエンサーなどには当てはまらないので、判断が難しい部分と言えます。

③PR内容とインフルエンサーの相性が良いか

インフルエンサーマーケティングを行う際の注意点の三つ目は、PR内容とインフルエンサーの相性が良いかという点です。

自社のPRしたい商品・サービスがコスメだった場合、グルメや旅行をメインに発信しているインフルエンサーにPRを依頼しても、フォロワーがそのコスメに関心を持つ可能性は低く、購買行動には繋がらないでしょう。

そのため、インフルエンサーのイメージや普段の投稿内容が自社の商品・サービスと一致しているかを確認してから依頼することが大切です。

まとめ

今回は、インフルエンサーマーケティングの効果について紹介しました。

インフルエンサーマーケティングは、年々マーケティング市場を拡大しており、これからも需要のあるマーケティング手法であることがわかりましたね。

また、ただ一概に影響力のある個人を「インフルエンサー」と呼ぶのではなく、様々なプラットフォームで活躍するインフルエンサーがいることもわかっていただけたかと思います。

そして、そのインフルエンサーの活躍場所によって「どのようなPR案件が適しているのか」「どのような目的のPR案件に適しているのか」が異なることもお伝えしました。

また、インフルエンサーマーケティングをするにあたって、メリットだけでなくデメリットや注意点もあるため、しっかりと確認した上で慎重に検討してマーケティングを行うと良いでしょう。

インフルエンサーマーケティングは現在欠かせないマーケティング手法なので、成功すればかなり大きな効果が期待できると言えます。

この記事で紹介したことを参考に、ぜひインフルエンサーマーケティングに取り組んでみてください。

この記事が、「インフルエンサーマーケティングを検討している方」や「インフルエンサーマーケティングの効果について知りたい方」の参考になりましたら幸いです。