2025年の「旅行」にはどんなトレンドがあるのか。どんな流行の兆しがあるのか。
トレンドに敏感で、時には流行を作る役割も担うインフルエンサーにアンケートで聞く『インフルエンサー大調査』今回は2025年の旅行について聞いてみました。
インフルエンサー総研では、INFRECTのフォロワ−5000人以上のインフルエンサーを対象としたアンケート調査サービス「KIZUKEY」を用いて、今年の旅行について大調査しました。
今回は、インフルエンサーが旅行の情報をどのようにリサーチしているのか、またどのように予約をするのか、その計画性は?という点について調べました。
インフルエンサーの旅の情報源は、やはり…
インフルエンサーは旅の計画を立てる際、どのような情報を参考にしているのか、最も影響を与える情報について聞いてみました。
トップはやはり、SNSで56%。インフルエンサー自身も情報を発信していることもあり、旅のリアルな声を見つけるにはぴったりな情報源である認識が強い点が現れていました。
次いで、口コミで20%。SNSの情報も口コミではありますが、家族や友人との会話の中で注目すべき旅行先の話がシェアされている様子が浮かびます。
さらに、旅行サイトのレビュー10%、YouTubeや動画サイトでの旅行Vlog3%を加えると、インフルエンサーに最も強く影響を与えている旅行の情報は、9割がSNSやリアルな口コミで構成されていました。
他方、以前まで旅の情報を提供してきたのは書籍やテレビ番組などのマスメディア媒体でしたが、これらは合わせても全体の6%となっています。
計画は突然に?
インフルエンサーの皆さんは旅行に行く時、どれくらい前もって計画を立てていくのでしょうか。
1〜2ヶ月前が44%で最も多く、3ヶ月から半年をかけて計画する人は22%となりました。
以前ご紹介した記事で旅行の頻度が比較的高めであることを考えると、前の旅行が終わったら次の旅行の計画を立てる、というサイクルで旅行計画を立てている様子が伺えます。
しかし意外なのが、直前の予約も目立つということ。
旅行の2〜3週間前に計画を立てるというインフルエンサーは14%、さらに1週間前以内に計画を立てるという人も6%おり、突然計画を固めるという動きをする人が全体の1/5もいることに驚かされました。
旅行のリスクを軽減する計画の方法か

インフルエンサーが旅行の直前に計画を立てるのはなぜなのか。自由記述から探ってみると、3つの理由がありました。
1つは天候や季節の問題があります。
温暖化の影響なのか、昨今日本でも季節外れの天候に見舞われたり、暑さ、寒さが続いたりと極端な現象も増えてきました。
そのため、旅行先でのアクティビティに適した気候を狙う、桜や紅葉などの見頃を目掛けて訪れるといったタイミングが重要な観光目的がある場合、半年、3ヶ月と前もった時点で計画することが難しくなった、という背景があります。
確かに、紅葉を見に行ったのに葉が青々としていたというのでは、旅の目的が達成できませんよね。
そうした天候や季節に影響がある旅行を計画する場合は、現地の状況を見ながらベストなタイミングを狙うために、直前の計画でなければならない。そんな事情が浮かびます。
2つ目の理由として、混雑。
日本は空前のインバウンドブーム再燃となり、円安も助けて、旅行先としての日本は海外から大きく注目されています。
そのため、観光地はどこも混雑が激しくなりつつあります。そうした混雑の状況を見ながら、空いていそうなタイミングを狙って旅行の計画を立てたい、というインフルエンサー側の工夫がありました。
海外から来る旅行客よりも、国内旅行者の方が計画や旅程の小回りが効くという強みを活かそうというアイデアです。
また3つ目の理由は、予約が取りにくいという事情。
観光地の入り口となる地方都市のホテルも含めて、前述のようにインバウンドの旅行客で予約が埋まりがちとなっています。
そのため、前もっての計画ではなく宿に空きがあるタイミングを狙って計画を立てざるを得ない、という事情もありました。
(続く)