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アンリアルビジョン。横断歩道をスクリーンに変えてしまう、伊右衛門のSNS広告のアイデア

Corporate Management Strategy Solution Branding Concept

渋谷のスクランブル交差点の横断歩道に、「伊右衛門」の和風サイバーパンクの世界が描かれています。実はこれ、スマホのカメラで撮影した映像に、用意していたグラフィック映像をミックスした作品でした。

  「スクランブル交差点の待ち時間。」という何気ないテキストと、スマホで撮影したようなリアルさは注目を集め、1週間で500万インプレッション2万を超える「いいね」2700を超えるリポストを集めました。

中には、実際にスクランブル交差点で見られると勘違いしている人もいたみたいで、許可や交通法規を心配する声も返信には見られました。

映えは映像へ

伊右衛門のX(Twitter)アカウントには、合成したグラフィックス映像も、個別に投稿されています。

 

SNSでは注目を集めたり、観ている人が「いいな」「すごい」と直感的に感じられる、クリエイティブが求められます。それはタイムラインと言われる膨大な情報が流れていく中で、一瞬で見つけてもらう必要があるからです。

これまでは「映え」と言われる目を引く写真が、その表現の中心でした。しかし昨今では、スマートフォンのカメラ性能が飛躍的に上がっていること、またスマートフォンやパソコンの処理性能が上がり、編集ソフトが身近になってきたこと、そしてTikTok、Instagramから、ビデオやアニメーションでのクリエイティブが当たり前になっています。

加えて、生成系AIで、手軽にグラフィックスやアニメーションが表現できるようになると、実写とグラフィックスの合成を、スマホ1つで手軽に表現できてしまう時代も、既に訪れているのです。

白や緑の壁なら割と真似できるかもしれない

ちなみに、こうした映像表現は、どのように実現すると手軽なのでしょうか。

例えば、動画編集アプリなどで、クロマキーの設定をすると、可能かも知れません。クロマキー合成は、グリーンなどの背景の前に立ち、グリーンの部分を透明化することで、背景を変えることができる映像合成の手法です。しかし、なにも透明化できるのは背景だけではありません。

例えば横断歩道の白い線の部分を透明化し、裏側にグラフィックス映像を配置すれば、横断歩道の部分だけにグラフィックスが表示され、簡易的に伊右衛門のような表現を実現することができるでしょう。

例えば街で見かけた単色の壁や縞々の建物を適当にスマホのカメラで撮影しておくと、合成素材として活用しやすいかもしれません。