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あなたはやっていませんか?インフルエンサーがするべきこと7選、絶対にやらないこと6選

インフルエンサーマーケティングは、現在のマーケティングやPRの手法として定着しており、企業はインフルエンサーとの関係作りやPR案件の依頼などを行うことが珍しくなくなりました。

また、インフルエンサーが企業とコラボレーションをしている投稿を見かけることもまた、多くなってきました。

SNSにアカウントがある人であれば、誰もがインフルエンサーの卵。しかし信頼されフォロワーを集めているインフルエンサーはわずか一握りであり、インフルエンサーに憧れる人も少なくないのではないでしょうか。

そこで今回は、インフルエンサーとして、やるべきこと、絶対に避けるべき、やってはいけないことをご紹介していきます。

インフルエンサーとして活動している人、インフルエンサーを目指している人だけでなく、インフルエンサーを起用する企業も同様に意識しておいた方が良い点をご紹介します。

インフルエンサーマーケティングとはなにか?

インフルエンサーマーケティングとは、企業のマーケティング活動にインフルエンサーを供する手法を指します。

広告のような企業からの一方的なメッセージが受け入れられなくなってきた中、より消費者に近い存在であるインフルエンサーを通じて、企業の情報を身近に消費者に届けようとする手法です。

インフルエンサーは、フォロワーを中心とした人々の態度や意見、行動の変化のきっかけを作ったり、そうした変化に貢献することができる人を指します。

インフルエンサーやインフルエンサーマーケティングについては、こちらの記事も参照してください。

インフルエンサーを起用した企業のマーケティング活動であるインフルエンサーマーケティングは、今後も市場規模を拡大させていくことが見込まれています。

人気のあるインフルエンサーが実践していること7選

まず、人気のある、フォロワー数が伸びているインフルエンサーがどんなことに取り組んでいるのか、その行動や考え方についてご紹介します。

悩みを抱える人にとって有益な情報を発信する

インフルエンサーの重要な役割は、消費者の目線での悩みを解決する、あるいはその答えを持っているということです。

例えば、どんなお店で食べたら美味しいか?どこに行ったら綺麗な景色が眺められるか?どんなパソコンを買ったら快適に過ごせるか?など、消費者はさまざまな悩みを抱えています。

インフルエンサーは、そうした悩みに的確に応えるべく「有益な情報」を発信し続けているのです。フォロワーは、そうした情報から得られる学びや発見を求めて、インフルエンサーをフォローするのです。

インフルエンサーで重視されるのは、実体験を中心とした一次情報を持っているということです。その情報の信頼性こそが、インフルエンサーの価値を形作るものになり、価値の連鎖によってフォロワー数が増えていくのです。

誰でも理解できるわかりやすい形で発信する

インフルエンサーは、情報をわかりやすく発信しています。

例えば複雑なニュースや企業の発表内容をわかりやすい箇条書きでまとめたり、要点だけを短く投稿するなど、文字だけの投稿でも工夫はたくさんできます。

加えて、図解やイラスト、画像や動画のテロップやエフェクトなど、クリエイティブな要素を発揮して情報を簡単で面白く表現することに努めています。

こうした情報を求めて、フォロワーを増やしていくのです。

負担なく発信し続ける「表現の型」や「しくみ」を持っている

インフルエンサーの特徴は継続的に良質な情報を発信し続ける「しくみ」を持っていることです。

意外に思われるかもしれませんが、有力なインフルエンサーは、自分の情報発信の表現の「型」のようなものを持っており、情報発信の負担を減らす工夫をしているのです。

その表現が気に入ったり、表現の型が好きになれば、人々はインフルエンサーをフォローして、次の投稿を心待ちにするのです。

分析をし、改善をしながら、新しいことを常に試す

表現の型を持っていることと矛盾するように聞こえますが、インフルエンサーはどんなコンテンツがフォロワーから楽しまれているかを、その反応を数字やコメントなどを通じて分析しています。

なぜこの投稿はいいねが多かったのか。なぜシェアされたのかなど、反応が良かった要素、よくなかった要素を蓄積し、試行錯誤を行いながら、エンゲージメントが最大化するよう努めているのです。

双方向のコミュニケーションを大切にする

インフルエンサーは、膨大なフォロワーを抱えていますが、その一方でフォローして話しかけてくれる人たちをとても大切にしています

コメントを貰えば返すし、気に入った投稿にはいいねをつけてリアクションを返す、そうしたこまめなコミュニケーションをフォロワーと共に楽しんでいることもまた、インフルエンサーの特徴と言えるのではないでしょうか。

このようにして、信頼関係を構築しながら、つながりを強めていくのです。

多様性を受け入れつつ、自分の芯を持つ

インフルエンサーの多くは、好きなものがあり、その好きなものについて自分なりの考え方やあるべき姿のイメージなどを持っていて、それが非常に明確に言語化できています。

好きなものを好きということは、時に心無い非難や誤解を受けることもありますが、信念を強く持っているインフルエンサーは、そうした逆風の中でもきっちりとフォロワーに説明をしながら、理解を深めていく努力をしています。

 

インフルエンサーは企業から、PRの依頼などを受けることもあります。

その際、企業が持っている思いや製品のこだわりなどを深く知り、それを自分なりに体験した上で、自分の尺度で評価して感想を投稿する、という一連の流れに、とても真摯に向き合っています。

フォロワーに対して、自分の経験をわかりやすく伝え、良いものは良い、と知らせていく。決して企業の発信を誤解したり、曲解してフォロワーに伝えるようなことはしない。

そんな姿勢は、企業に「また次も依頼したい」と思わせますし、企業の売上アップという効果を齎しやすくします。

人気のあるインフルエンサーが絶対にやらないこと6選

これまで、人気のあるインフルエンサーが進んでやっていること、心掛けていることをご紹介してきました。

今度はその逆。人気のあるインフルエンサーが絶対にやらないことをご紹介していきます。インフルエンサーのみならず、SNSを利用するのであれば、避けるべき数々であると思います。

フォロワーを裏切らない

フォロワーは、インフルエンサーの人柄やキャラクター経験に好感を抱いてフォローしています。そのため、自分らしくあることをフォロワーから期待されているのです。

フォロワーの信頼を失うような、裏切りにつながるような行為は避けるべきであり、人気のあるインフルエンサーは自分の振る舞いやコミュニケーションを通じて、フォロワーを裏切らない心がけをしているのです。

ビジネスで信頼を失うことをしない

インフルエンサーは、企業から依頼されて活動することもありますが、これは一種のお仕事であり、連絡を取ること、期限を守ること、遅刻しない、案件に真摯に向き合うといったビジネス上のマナーを抑えた行動を取ることが大切です。

フォロワーだけでなく企業からの信頼も大切にしているのです。

自分のブランド・あるべき姿を曲げない、毀損しない

企業からの仕事の依頼は嬉しいものですが、もし自分の世界観や考え方、普段から触れている物事とマッチしないのであれば、遠慮なく断ることも、インフルエンサーとしての大切な判断です。

これにより、自分だけでなく、フォロワーに対しても、断りを入れる企業に対しても、信頼感を持って接し続けることができるようになるからです。

長期的な視点で、自分のブランドを、自分で管理していくことを意識する必要があるのです。

ステルスマーケティングを絶対にしない

ステルスマーケティングは、フォロワーだけでなく世の中の消費者を騙したり、誤認を誘う行為であり、日本でも2023年10月から禁止されている行為です。

罰則は案件を依頼する企業側に課せられ、インフルエンサー(個人)が対象とはなりませんが、フォロワーの信頼感を失わせてしまう行為となるため、絶対に避けるべきことです。

なおステルスマーケティングと最新の動向については、こちらの記事をご覧ください。 [clink url=”https://news.infrect.com/stealth-marketing-law-one-month-later-in-japan/”]

法律やコンプライアンスを破らない

ステマ行為の罰則はインフルエンサー(個人)としては対象外となりますが、それ以外の法律では規制の対象となる部分があり、法令遵守が重要となります。

特に気をつけなければならないのが、「薬機法」と言われる、化粧品やサプリメント、健康食品、医療行為、エステに関する表現への規制です。「〇〇に効く」「〇〇が治る」という表現を使うことができず、そうした知識もインフルエンサーにとっては必要となります。

また、「景表法」にも、誇大アピール(優良誤認)や、今だけ安いと言いつつ普段と同じ値段だった(有利誤認)などで、消費者に誤った情報を与えて判断させてしまうことを避けなければなりません。

フォロワー買いをしない

フォロワーを金銭で購入しないか?というダイレクトメールは、X(Twitter)やInstagramによく送られてきます。

こうしたサービスでは、自動的に作られたアカウントにフォローされることで、数字の上ではフォロワー数を多数獲得しているインフルエンサーのように繕うことができるのです。

しかし、そうした行為はフォロワーの一覧を見ればすぐにわかってしまいますし、中身は空っぽであることがわかると、フォロワーを欺く行為としてネガティブなブランディングになってしまいます。

インフルエンサーに依頼する企業が注意しなくてはいけないこと

人気のあるインフルエンサーがやっていること、絶対やらないことを見てきました。こうした行為は、インフルエンサーとマーケティングに取り組む企業にとっても、注意すべき点となります。

同時に企業は、インフルエンサー同士のコミュニケーションやマーケティング手法を理解していく必要があります。最後に、企業がインフルエンサーと良好な関係を作っていくために注意すべき3つのポイントをご紹介します。

同じジャンルのインフルエンサーには、横のつながりがある

グルメやファッション、コスメなど人気のあるジャンルのインフルエンサー同士は、横のつながりを持っており、活発に情報好感を行ったり、もっとシンプルに友達同士になっていることは少なくありません。

そのため、企業が複数のインフルエンサーを同じジャンルから起用する際に、報酬の条件などに差をつけると、すぐにバレてしまうのです。

そのため、共通の報酬を提示したり、フォロワー数に応じた単価を設定した上で、同じ条件をインフルエンサーに伝えるようにしましょう。

インフルエンサー起用にあたっての選び方、報酬の設定の仕方については、こちらの記事をご参照ください。

フォロワー数だけでインフルエンサーを選んではいけない

インフルエンサーマーケティングは、インフルエンサーとつながっているフォロワーを含めた関係作りを通じて、ブランドや製品の価値が広まっていく環境をじっくりと作っていく方法です。

そのため、企業は、短期的なリーチ数の確保を優先して、インフルエンサーに無差別にPR依頼を送ってしまうことは悪手と言えます。

インフルエンサーも、自分とそのブランドや製品と相性や、本当に心から良いと思って紹介できるかどうか、という判断を行います。そのため、無差別なダイレクトメールは、そのブランドに対する悪印象を与えてしまう行為に他なりません。

企業のブランドにもデジタルタトゥーが付いてまわる

インフルエンサーの横のつながりから考えて、無差別なPR依頼のダイレクトメールは、インフルエンサーの間での悪い評判となり、ブランドを毀損してしまいます。

また、大量のインフルエンサーにPR依頼を流し、それが実行された場合、その企業のブランドや商品と「#PR」ハッシュタグがつけられた投稿が溢れるようになり、これは消費者から嫌がられる結果となります。

SNSに慣れている人たちにとって、PRばかりが流れてくるブランドは、「商品で勝負できず露出でなんとかしようとしている」と見られてしまうのです。

まとめ

インフルエンサーが積極的に取り組んでいること、絶対にやらないこと、そして企業が注意すべきことをまとめてきました。

インフルエンサーマーケティングは、皆さんが思う以上に繊細なコミュニケーションの上に成り立っており、注意深くコツコツと積み重ねた結果、成功がもたらされることがよくわかりました。

倫理観、法令遵守、コンプライアンスを守ることを意識しながら、消費者とインフルエンサー、企業との間で信頼関係のネットワークを作っていくことが大切ではないでしょうか。