近年、iPhoneをはじめとするスマホなどのモバイル機器が一般的になり、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の利用が広がったことで、「インフルエンサーマーケティング」が新たなマーケティング手法として注目を浴びています。
企業がインフルエンサーマーケティングを導入するケースが増加しており、一部の企業ではインフルエンサーをアンバサダーとして恒常的に起用するなど、既に多くのノウハウを蓄積し、インフルエンサーマーケティングを行なっている企業も珍しくありません。
そこで今回は、インフルエンサーマーケティングを実施する上で最も重要な要素であるインフルエンサーの選び方について解説をしていきます。
重要ポイントや注意点などもご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね!
Contents
そもそもインフルエンサーマーケティングとは?
「インフルエンサーマーケティング」とは、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)や動画共有プラットフォームなどにおいて、多くのフォロワーやファンを抱え、影響力を有する「インフルエンサー」と呼ばれる個人やクリエイターを活用して商品やサービスを宣伝・プロモーションするマーケティング手法のことを言います。
通常、これらのインフルエンサーは特定の分野やテーマにおいて専門性を持っており、その信頼性や人気を通じて広告主がターゲット層にリーチする手段として活用されます。
例えば、コスメ紹介系のインフルエンサー、子育て系のインフルエンサー、節約系のインフルエンサーなどがあります。
インフルエンサーマーケティングは、広告主が直接商品を宣伝するという従来の広告手法と異なり、有名なインフルエンサーが自身のSNSプラットフォーム上で商品やサービスに対するポジティブな意見や体験を共有することによって、より説得力を帯び、効果的なPRが可能となります。
これにより、消費者は広告メッセージをよりリアルかつ信頼性のある形で受け取ることができ、企業はより効果的なブランド認知や販促を図ることが期待されます。
媒体ごとのインフルエンサーの特徴
SNSといっても、最近はX(旧Twitter)やInstagramなどたくさんの媒体が存在します。実は、各SNSで活躍するインフルエンサーの特性は異なっています。
各SNSにインフルエンサーを選定する際の利点を理解することで、自社の商品やサービスを効果的にPRするために適したインフルエンサーや媒体の選択肢を見つけることに役立ちます。
X(旧Twitter)
Xでは、独自のユニークな文章や特定の趣味に焦点を当てた最新情報をシェアするインフルエンサーが注目を浴びています。
このプラットフォームでは、個人が単方向に情報を発信するだけでなく、リプライ機能を活用してユーザー同士が気軽に交流できるため、フォロワーと積極的に対話を重ねるインフルエンサーも多数存在します。
さらに、インフルエンサーの投稿はリツイートによって拡散され、フォロワーだけでなく広く情報が拡がります。
Xでは文章表現が主体であり、あらゆるジャンルのインフルエンサーが自然なスタイルで活躍しています。これにより、通常の文体を保ちながらもプロモーションが行われ、情報が自然な形で広がります。
Instagramでは数多くのインフルエンサーが活動し、一般的には「インスタグラマー」と呼ばれています。多くの人気インスタグラマーは、羨ましがられたり憧れられたりするような投稿を通じてフォロワーから注目を集めています。
インスタグラマーの中には訪れた場所を写真や動画で紹介する人もおり、フォロワーが「自分もその場所に行きたい」「その経験をしてみたい」と感じる演出をすることも可能です。
普段からおすすめの商品や場所などを投稿しているため、プロモーションであっても違和感なく、インスタグラマーの個性がそのまま表れる投稿が期待できます。
さらにハッシュタグの活用によって、フォロワー以外のユーザーの目にも留まりやすいメリットがあり、高いエンゲージメント率を獲得することが可能です。
Youtube
YouTubeで活動するインフルエンサーは「YouTuber」と呼ばれ、気軽に自分の趣味や日常生活などの動画を投稿する人もいれば、バラエティ番組のように工夫を凝らした企画の動画を制作する人など、さまざまです。
登録者数や再生数が多い人気YouTuberは強力な影響力を持っており、彼らにPRを依頼することで期待される効果も大きいとされています。最近では、YouTuberを起用する大手企業も増えてきており、CMなどで見る機会も増えたのではないでしょうか?
YouTubeでは様々なジャンルでインフルエンサーが活躍しており、商品紹介系から実験・やってみた系、グルメ系、ファッション系、ゲーム実況系、音楽系など、広範なジャンルが存在しています。そのため、商品やブランドに合ったタイアップがしやすく、多岐にわたるフォーマットでのコンテンツ提供ができるのもポイントです。
TikTok
TikTokは急速に成長しているSNSで、TikTokで活躍するインフルエンサーは時折「TikToker」とも呼ばれます。
TikTokでは様々なジャンルの動画が投稿されており、笑えるコンテンツからファッションやコスメの紹介までが人気です。どんな動画もTikTokの特徴である流行のBGMに乗せて、ポップで楽しい動画に仕上げることができます。これにより、非常に広範なジャンルのPRが可能になります。
YouTubeと比べると一つ当たりの動画の時間が短いため、PRをする際にはより注意深く考えなければ必要な情報を伝えることができないこともあります。
ただし、フォロワー側にとっては短時間で情報を得られるため、最後まで見てもらいやすいというメリットもあります。
インフルエンサーを選ぶ前にすること
インフルエンサーマーケティングの成功には、施策の計画段階がとても重要です。
本項ではインフルエンサーを選ぶ前に抑えておくべき3つのポイントをご紹介します。
目的を明確にする
まずはインフルエンサーマーケティングの目的を具体的かつ明確に定義します。
例えば、下記のような項目が挙げられます。
- どの商品やサービスをPRしたいのか
- PRを行いたい対象は誰
- どのような目標を達成したいのか(例: 商品の認知度向上、話題性の獲得、購買・売上の増加など)
プロジェクトのKPIを設定する
KPI(Key Performance Indicator)とは、日本語で「主要業績評価指標」や「重要業績評価指標」と訳されることがあります。
今回でいうところのKPIは、PR活動の成功を評価するための重要な指標やパフォーマンスの評価基準です。具体的には、組織やプロジェクトの目標達成度や成果を測定し、評価するために使われます。
設定されたKPIによって、認知を高めるのが得意なインフルエンサーや、販売促進に長けたインフルエンサーなど、最適な選択が変わる可能性があります。したがって、事前にKPIは設定しておくことが重要です。
インフルエンサーのイメージを固めておく
インフルエンサーの選定に先立ち、ブランドやキャンペーンに適したイメージやトーンを持つインフルエンサーの特徴を明確化しておきましょう。
ターゲット層やブランドのイメージに合致するかどうかを検討し、選定基準を策定します。例えば、若年層をターゲットにするならば若々しいイメージを持つインフルエンサーが適しています。
インフルエンサープラットフォームを活用したり、インフルエンサーマーケティング会社を使ってインフルエンサーを選ぶ場合はそのサービスのプロによって自社と親和性の高いインフルエンサーを迅速に検索しリストアップしてもらえますが、依頼する前にしっかり自社でイメージを固めておくことが重要です。
これらの事前準備を行うことで、インフルエンサー選定のプロセスがより効果的かつ効率的に進められ、マーケティング施策の成功に繋げることが期待できます。
インフルエンサーの選び方
本項では、インフルエンサーを選ぶ方法についてご紹介いたします。インフルエンサーの選定方法はさまざまです。気になるインフルエンサーを見つけたら、下記の方法で依頼を行いましょう。
- SNSで直接仕事を依頼する
- インフルエンサープラットフォームを活用する
- インフルエンサーマーケティング会社(代理店)を通じて依頼する
それぞれについて解説をしていきます。
SNSで直接仕事を依頼する
まず、SNSなどから自社で直接インフルエンサーを見つける方法があります。
この方法のメリットは中間業者が介在しないため、依頼にかかるコストを最低限に抑えることができ、やり取りも迅速に進められるところです。
ただし、最適なインフルエンサーの選定や報酬交渉、マネジメントや投稿内容のチェック、効果の分析など、すべての手続きを自社で行う必要があります。
このため、自社内に十分なノウハウが必要になります。また、限られた人的リソースの中で作業を進める場合は、担当者の負担が大きくなる可能性もあるので注意が必要です。
また、インフルエンサーによっては、所属している事務所を介さないと依頼できない場合もあるため、起用できるインフルエンサーの選択肢が狭まる可能性があります。
インフルエンサープラットフォームを活用する
インフルエンサーを選ぶもう一つの方法は、インフルエンサーのマッチングプラットフォームやツールを利用して検索することです。
マッチングプラットフォームでは、自社と親和性の高いインフルエンサーを迅速に検索しリストアップできます。この方法は、SNSなどで直接検索するよりも効率的で、インフルエンサーを迅速に見つけることができます。
また、これらのプラットフォームやツールは、インフルエンサーとの連絡や管理、投稿の効果分析などもサポートしていることが多く、インフルエンサーマーケティングに関連する作業を一元的かつ効率的に進めることができます。
一方で、選定と管理、施策のスケジュール管理、PR商品の発送、効果の分析などは基本的に自社で行う必要があるため、ある程度の人的リソースとノウハウが必要です。
また、これらのプラットフォームやツールの利用には料金や手数料が発生するため、一定のコストがかかります。
インフルエンサーのマッチングプラットフォーム例を挙げます。
例えば、
INFRECT(インフレクト)という企業があります。
INFRECTは、クリエイターのためのトータルブランディングプラットフォームです。洗練されたデザインテンプレートをベースに、あなたらしさを存分に表現できる自由度の高いカスタマイズ機能が特長です。SNSアカウント、ブログ記事、ECサイトなど、さまざまなコンテンツを1ページに統合し、魅力的なポートフォリオとして発信できます。
インフルエンサー選定において、より効率的かつ効果的なアプローチを実現するツールとして、INFRECTがおすすめです。このプラットフォームの特筆すべき機能は、AIを活用したクリエイターとブランドのマッチング精度の高さです。インフルエンサーのプロフィールを詳細に分析し、その特性や強みを把握した上で、最適な広告案件や協業機会を自動的にレコメンドします。
インフルエンサーマーケティングの知見が限られている企業や、過去の起用で期待通りの成果が得られなかった企業にとって、INFRECTは理想的なソリューションとなります。プラットフォームが持つデータ分析力により、SNSのエンゲージメント率や過去の実績などを総合的に評価し、商品やサービスとの相性を最適化します。これにより、インフルエンサーの収益化の可能性を広げるとともに、企業側にとっても効果的なマーケティング施策の実現が可能となります。
【INFRECTならではの強み】
独自のアルゴリズムによる案件マッチング、プロフェッショナルなデザイン性、そして直感的な操作性。これらが三位一体となって、あなたのオンラインプレゼンスを最大限に引き出します。美容、ファッション、フード、テクノロジーなど、様々な分野のクリエイターが既にINFRECTを活用し、新たなビジネスチャンスを見出しています。
あなただけのプロフィールページを作成することで、Infrectからあなたにお勧めのお仕事がレコメンドされたりします。
サービスについて https://company.infrect.io/services
インフルエンサーマーケティング会社(代理店)を通じて依頼する
インフルエンサーを選ぶ3つ目の方法はインフルエンサーキャスティング会社を通じてインフルエンサーを紹介してもらうことです。
インフルエンサーキャスティング会社は、インフルエンサーの質やフォロワーの属性などについてプロとしてしっかりとした情報を持っているので、自社に最適なインフルエンサーを選定してくれます。また、マネジメントや施策の実施、効果分析までしっかり行ってくれます。そのため、自社にとって最適なインフルエンサーの選択を行うことができますし、施策を進める際の社内リソースの負担も大幅に軽減できます。
特に、インフルエンサーマーケティングに関するノウハウがない、以前の取り組みで効果を感じられなかった、社内の人的リソースが限られているといった会社にとっては、非常におすすめの選択肢になるでしょう。
ただし、仲介業者が介在することで、自社の意図とずれた施策内容になったり、コストが割高になる可能性があるため、事前に詳細なすり合わせと確認を怠らないようにすることが重要です。
インフルエンサーマーケティングの手順
前項でインフルエンサーの選定方法は「SNSで直接仕事を依頼する」、「インフルエンサープラットフォームを活用する」、「インフルエンサーマーケティング会社を通じて依頼する」を挙げさせていただきましたが、どの依頼方法を選んでも、投稿までの流れは以下の通りです。
手順1:インフルエンサーへ依頼をする
手順2:報酬や投稿内容などの条件をインフルエンサーと話し合う
手順3:インフルエンサーが広告クリエイティブの作成をする
手順4:投稿
手順2の部分をしっかり時間をかけて固めることによって、「思っている投稿と違った」ということがないように心がけましょう。
インフルエンサーを選ぶ際の重要ポイント!
インフルエンサーを選ぶ際には下記のポイントを押さえておきましょう。
- 過去のPR投稿
- 商品との適合性
- 投稿の頻度や内容の質
- フォロワー数
- フォロワーの層
- コメントの品質
- エンゲージメント率
下記に詳しく解説をしていきます。
過去のPR投稿
インフルエンサーを選ぶ際には、そのインフルエンサーが投稿した過去のPR投稿を調査することが重要です。
これにより、「商品の魅力を引き出せているか」「ターゲット層と適合しているか」などをリサーチすることが可能です。
過去のPR投稿をチェックする際には、以下の3つのポイントに焦点を当てるようにしましょう。
- インフルエンサーの世界観が企業の商品とマッチしているかどうか
- PR投稿のクリエイティブの質が十分であるかどうか
- ユーザーに強い印象を与え、訴求力のある投稿になっているかどうか
インフルエンサーの過去のPR投稿を確認することで、起用された場合に期待できるPRのスタイルや質を予測することができます。
商品との適合性
PRを成功させるには、自社の商品とインフルエンサーの整合性を取ることが鍵となります。
インフルエンサーはそれぞれ独自の世界観やコンセプトを持っています。したがって、企業の目指すターゲット層とインフルエンサーのフォロワー層が一致することで、関心を持ってくれそうな消費者に対してより効果的に宣伝ができます。
たとえば、PRしたい商品がコスメであれば、メイク動画を投稿しているインフルエンサーを選ぶのが適切です。一方で、グルメや節約などを紹介しているインフルエンサーに依頼しても、消費者の購買欲に響かず、期待した効果を得るのは難しいのです。
投稿の頻度や内容の質
インフルエンサーの選定時には、投稿頻度、投稿の質、投稿の種類などを事前に確認しておくことが重要です。
これにより、「商品の魅力が十分にアピールできるか」などを把握することができます。
たとえば、投稿頻度の高いインフルエンサーを起用する場合、フォロワーにPRっぽさを感じさせずに自然に商品をPRできる可能性があります。
また、高い質のコンテンツを投稿するインフルエンサーに依頼することで、ユーザーに商品の魅力が伝わり、訴求力の高いPRコンテンツを提供してもらえるでしょう。
さらに、商品の強みによって、PRに適したコンテンツも異なります。機能性や使い方をアピールしたい場合は、動画の制作が得意なインフルエンサーが適しています。一方で、商品の雰囲気や世界観をアピールしたい場合は、写真の撮影が得意なインフルエンサーが商品の魅力をより引き立ててくれます。
インフルエンサーの投稿内容を見て、PRしたい商品や施策の目的に合った適切なインフルエンサーを選定しましょう。
フォロワー数
フォロワー数は、インフルエンサーの影響力を測る上で極めて重要な要素です。インフルエンサーは、フォロワー数が1万人未満のナノインフルエンサーから、100万人を超えるメガインフルエンサーまで様々な規模のインフルエンサーがいます。
通常、フォロワー数が多いほどインフルエンサーの影響力は大きくなります。これはリーチできるユーザー数が増え、より多くの人に広告を届けることができるためです。
ただし、中にはフォロワーやコメントを金銭で購入する不正な手法を用いるインフルエンサーもいます。ですので、フォロワー数だけでなく、この後ご紹介するフォロワーの層やエンゲージメント率も注意深く確認するようにしましょう。
フォロワーの層
フォロワー層は、各インフルエンサーのフォロワーに関する情報です。
主に下記の情報が該当します。
- 性別
- 年代
- 居住地域
- 興味関心
各インフルエンサーのフォロワー層を理解することで、効果的なPR戦略を策定しやすくなり、目的に適したインフルエンサーを選定できます。反対にフォロワー層と目指すターゲット層が一致しない場合、期待する宣伝効果が得られません。
インフルエンサーのフォロワー層を詳細に分析するには、キャスティング会社に相談する方法があります。キャスティング会社は、各インフルエンサーやそのフォロワーに関するデータ情報を持っているので、手軽にフォロワー層の情報を取得することができます。
コメントの品質
ファンと良い信頼関係を築いているインフルエンサーは、高品質なコメントが集まりやすい傾向にあります。その投稿に対して寄せられるポジティブなコメントの数も重要な観点ですので、しっかり確認するようにしましょう。
たとえば、何気ないインフルエンサーの投稿に共感や応援のコメントが多く寄せられている場合、それはファンとの信頼関係がしっかりと築かれている可能性が高いです。
信頼関係が確立されたインフルエンサーは、ファンから好意的な印象を受けています。その印象は商品にも影響を与えるため、イメージ向上にも効果が期待できるのです。
エンゲージメント率
エンゲージメント率とは、投稿に対するユーザーの反応の割合を示します。
インフルエンサーのコンテンツに対して、閲覧、いいね、シェアなどの反応を示す数がどれだけの割合であるかを示し、これによって平均エンゲージメント率が変動します。
エンゲージメント率が高い投稿は、多くのユーザーに広がりやすいとされています。
効果的なPRを実現するためには、インフルエンサーの投稿が高いエンゲージメント率を維持しているかが非常に重要です。
この際、フォロワー数が多ければ必ずしもエンゲージメント率が良くなるわけではないので注意してく必要があります。重要なのは、フォロワー数が多くないとしても、投稿を見る人がしっかりと反応し、興味を抱くことです。
インフルエンサーを選ぶ際には、投稿に対するエンゲージメント率の高さもしっかり確認しましょう。
インフルエンサーを選ぶ際の注意点
本項ではインフルエンサーを選ぶ際の注意点を紹介していきます。先述した重要ポイントと合わせてインフルエンサーを選びましょう。
「フォロワー買い」や「コメント買い」などの手法を使用しているインフルエンサーは排除するようにしましょう。
先述したように、インフルエンサーの影響力は通常、フォロワー数の多さとエンゲージメント数、エンゲージメント率の高さに比例します。
しかしながら、最近はインフルエンサーがお金を使ってフォロワーを獲得する「フォロワー買い」やコメントを獲得する「コメント買い」といったことがあるのです。これはインフルエンサーマーケティング業界でも問題視されています。
一見、多くのフォロワーやコメントがある良いインフルエンサーかのように見えますが、実際のところは質が悪いインフルエンサーになるため、そのような手法を使用したインフルエンサーを起用してもPRの効果はほとんど期待できません。
インフルエンサーのフォロワー数やエンゲージメント数を確認する際には、数字だけでなく、「誰からフォローされているのか」「誰が反応してくれているのか」も考慮して確認しましょう。
また、インフルエンサーのフォロワー買いを検知するためのツールも存在するため、必要に応じて利用することも検討してくださいね。
投稿頻度が低いインフルエンサーは起用しない
投稿頻度が低いと、SNS上での活動への熱心さが不足している可能性があります。知名度やフォロワー数が高くても、投稿数が十分でなければ効果が期待できないのです。
たとえば、2ヶ月に1回しか投稿しないインフルエンサーがいた場合、その久しぶりの投稿がPR関連であればどうでしょうか。
投稿を待ち望んでいたフォロワーは「仕事だから投稿しているんだ」と捉えられてしまい、支持や共感を得るのは難しくなってしまいます。
投稿頻度が低いインフルエンサーを起用する場合は、多くのフォロワーやいいね数があっても、マーケティングの効果が期待できない可能性があります。
ブランド、PR対象の商材、施策の目的によって、最適なインフルエンサーを選ぶ
エンゲージメント率が高いインフルエンサーが必ずしも施策の目的に対して最適なインフルエンサーとは限りません。エンゲージメント率は重要な指標ですが、企業やブランド、PR対象の商品、施策の目的によって、最適なインフルエンサーは異なるのです。
たとえば、女性向けのコスメをPRする場合に、フォロワーの大半が男性であるインフルエンサーを選んでしまったとします。この場合、インフルエンサーが何十万人ものフォロワーを持っていても、その大半が商品に関心を持たないため、直接の購入や口コミの拡散がほとんど期待できず、PRの効果はあまり期待できないものになります。
このことから、エンゲージメント率だけでなく、自社や商品、施策の目的に適したインフルエンサーを選定することが肝要です。フォロワー数やエンゲージメント率を見るのと同時にターゲット層やコンテンツの適合性を検討し、効果的なマーケティング戦略を構築しましょう。
まとめ
インフルエンサーマーケティングはビジネスにおいて強力なツールですが、その成功には慎重なインフルエンサーの選定が欠かせません。重要なポイントや注意点を踏まえ、失敗しないよう慎重に選んだインフルエンサーは、ブランドや商品の魅力を最大限に引き出し、効果的なプロモーションを実現します。
ぜひ、これらのヒントを活かして、戦略的で成功に満ちたインフルエンサーマーケティングを実践してみてください。成功への第一歩は、適切なインフルエンサーとのパートナーシップから始まります!
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