今回は、インフルエンサーマーケティングのスケジュール感について紹介していきます。
ここ数年で人気を集めている「インフルエンサーマーケティング」。インスタグラムやYouTubeなどで活躍する人を「インフルエンサー」と呼び、そのインフルエンサーを起用して行うマーケティングのことを言います。
現在誰もが使っていると言っても過言ではないSNSを通して、的確なターゲット層に自社の商品やサービスをPRすることができます。
今回は、インフルエンサーマーケティングを行う際にどのような流れでスケジューリングをして行っていくのかについて紹介していきます！
「インフルエンサーマーケティングに興味がある方」や「インフルエンサーマーケティングのスケジュール感を知りたい方」は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
Contents
インフルエンサーマーケティングとは？
冒頭でも少し紹介しましたが、ここでは「インフルエンサーマーケティング」について紹介していきます。
インフルエンサーとはインスタグラムやYouTube、TikTokなどで人気を集め、影響を与える人物のことを言います。これは、英語の「influencer：インフルエンサー（影響を与える人）」からそのまま出来た言葉です。
そのインフルエンサーを起用して自社の商品やサービスに関するPR投稿をしてもらうことをインフルエンサーマーケティングと言います。
広告を設置したり、テレビでコマーシャルを流すよりも低コストで簡単に依頼できること、さらに近年ではテレビよりもSNSで情報収集することが主流になったことから、多くの企業がインフルエンサーマーケティングを取り入れ始めています。
インフルエンサーマーケティングでよく使われるSNS
ここまでインフルエンサーマーケティングについて解説しました。
ここからは、インフルエンサーマーケティングでよく使われるSNSとして以下の5つを紹介していきます。
- YouTube
- TikTok
- X（旧Twitter）
SNSによっても得意な投稿形態が変わるので、それぞれのSNSの特徴を理解して自社の商品・サービスにあったものを選ぶようにしましょう。
YouTube
YouTubeは、無料でコンテンツを配信したり視聴できる動画配信サービスです。文章や写真ではなく、動画で伝えることができるので商品・サービスの良さをより詳しく伝えることができるというメリットがあります。
また、YouTuberは特定の視聴者層に強い影響力を持っていることが多く、企業がターゲットとする顧客層に直接リーチできます。
例えば、ファッション関連のブランドはファッション系YouTuberを通じて、その分野に関心のある視聴者に商品を紹介できるということです。
さらに、多くのYouTuberは優れたコンテンツ制作スキルや動画編集スキルを持っているため、視聴者の関心を引く動画やクリエイティブなプロモーションを行うことができます。
これにより、企業はプロフェッショナルなコンテンツを得ることができ、視聴者に強く印象づけることができます。
Instagramは、写真や短い動画などを投稿できる無料のプラットフォームです。世界中で使われていて、10代~20代の若い世代を中心に50代、60代まで幅広い年齢層に利用されています。
Instagramはビジュアルコンテンツが中心のプラットフォームであり、美しい写真や動画がユーザーの関心を引きやすいです。
多くのインスタグラマーが商品を上手に見せる技術や購買意欲を高めるコンテンツ作りに優れているので、商品の魅力を視覚的に強調でき、視聴者に強い印象を与えることができます。
また、インフルエンサーマーケティング全体に言えることではありますが、Instagramインフルエンサーを使ったマーケティングは、テレビ広告や他の伝統的なマーケティング手法に比べて、比較的低コストで実施できます。
特にフォロワー数がそこまで多くないマイクロインフルエンサーを活用することで、限られた予算でも効果的なキャンペーンを展開することができます。
TikTok
TikTokは、縦向きのショートムービーを無料で投稿・視聴できるプラットフォームです。TikTokは、インフルエンサーマーケティングの中でも他と異なる特徴があります。
それは、拡散力の高さです。TikTokのアルゴリズムは、投稿が短期間で多くのユーザーにリーチすることが可能です。そのため、バイラルなコンテンツが生まれやすく、フォロワー数が少ないインフルエンサーの動画でも、多くの人々に届く可能性があります。
また、若年層に届きやすい点もメリットと言えます。TikTokは特に10代から20代の若年層に人気があり、この層にリーチしたいブランドにとって非常に効果的です。
若い世代はトレンドに敏感であり、インフルエンサーが紹介する商品やサービスを積極的に試そうとする傾向があるため、視聴者の購買意欲を上げたい企業はTikTokを使ったマーケティングを積極的に試してみるといいでしょう。
X（旧Twitter）
X（旧Twitter）は、文字や画像、動画などを投稿できる無料のプラットフォームです。
Xを使ってインフルエンサーマーケティングを行うメリットとしては、信頼度を得やすいという点です。インフルエンサーはフォロワーからのコメントに返信をするなどで信頼関係を築いていることが多く、そのインフルエンサーがおすすめする商品・サービスはフォロワーに大きな影響を与えます。
これにより、ブランドや商品の信頼性が向上したり、購入意欲を高めることが期待できます。
また、影響力が大きい点もメリットと言えるでしょう。Xはリアルタイムで情報が拡散されやすいプラットフォームです。インフルエンサーによる投稿は、フォロワーだけでなくそのフォロワーのネットワークにも広がりやすく、短期間で大きな影響を与えることができます。
Facebookは実名登録制のSNSで、文章や写真、動画などを投稿することができるプラットフォームです。
Facebookを使ってインフルエンサーマーケティングを行うメリットとしては、世界最大の利用者数を誇っていることから、影響力が強いことです。Facebookは世界中で数十億人が利用しており、幅広い年齢層や地域にリーチできます。このため、さまざまなターゲット層に対してインフルエンサーを通じて効果的にアプローチできます。
また、コメントやシェア、リアクションなど、フォロワーとのインタラクションを促進する機能が充実しています。これにより、インフルエンサーの投稿が多くのエンゲージメントを生み出し、ブランドの認知度や信頼性の向上が期待できます。
さらに、Facebookにはビジネスツールという機能があり、それを活用することで、インフルエンサーマーケティングの成果を詳細に分析できます。
投稿のリーチ、エンゲージメント、コンバージョン率などを簡単に把握し、次のマーケティング戦略に活かすことができるので、「全て自社でインフルエンサーマーケティングを行いたい企業」や「初めてインフルエンサーマーケティングを行う企業」にはおすすめと言えるでしょう。
インフルエンサーマーケティングのメリット
ここからは、インフルエンサーマーケティングのメリットについて紹介します。
さまざまなメリットがあるので、インフルエンサーマーケティングを検討している方はぜひ参考にしてください。
また、以下のメリットを活かすためには、インフルエンサーの選定やキャンペーンの戦略をしっかりと練ることが重要ですので、この記事をしっかりチェックして失敗しないようにマーケティングしてみてください。
効率的にターゲット層へアプローチができる
インフルエンサーは美容や旅行、ファッションなど特定のものに特化して発信していることが多く、そのフォロワー層も特定のターゲット層であることが多いです。
これにより、自社の商品やサービスをターゲット層に直接アプローチすることができ、効率的にマーケティングを行うことができます。
信頼性が得られやすい
インフルエンサーは、フォロワーから信頼されている場合が多いです。
そのため、インフルエンサーがおすすめする商品やサービスは、フォロワーにとって信頼性が高いと感じられることがあり、購買意欲を高めることができます。
ブランドを認知してもらいやすい
インフルエンサーの中には、フォロワーが100万人を超える人も存在します。
そのようなトップクラスのインフルエンサーにPR投稿をしてもらうことで、自社の商品やサービスの認知、さらにはブランド名を知ってもらうことができます。
ブランドを知ってもらうことで、新たな商品やサービスを出した際にも認知されやすく、信頼性も得やすいので大きなメリットと言えるでしょう。
コンテンツとして楽しんでもらえる
インフルエンサーは、クリエイティブで魅力的なコンテンツを作成するスキルがある人が多いです。
そのため、視聴者が飽きることなく最後まで観てもらえるコンテンツにしてもらえます。こうすることで広告感がなく、自然とPR投稿を観てもらえるというメリットがあります。
低コストで行うことができる
従来の広告媒体に比べて、インフルエンサーマーケティングは比較的低コストでありながら、ターゲット層へのリーチやエンゲージメントが高いことが多いです。
自社の商品やサービスを低コストでPRしたい企業や、低コストで効率的に商品・サービスをアピールしたい企業には最適なマーケティング方法と言えるでしょう。
ユーザーが生成するコンテンツを通して購買意欲を高められる
インフルエンサーが自身のフォロワーと関わることで、ユーザーが参加する形のコンテンツが生まれやすくなります。
これにより、ブランドに対するユーザーの関与度が高まり、自分が関わったと感じることで購買意欲を高める効果が期待できます。
市場トレンドの把握
インフルエンサーは、特定の分野や市場のトレンドに敏感なことが多いです。
そのため、彼らの意見やフィードバックを通じて、市場の動きや消費者の興味を把握することができるかもしれません。その分野に特化したインフルエンサーの意見は、積極的に聞いてみるといいでしょう。
インフルエンサーマーケティングのデメリット
ここまで、インフルエンサーマーケティングのメリットについて紹介しました。
ここからは、インフルエンサーマーケティングのデメリットについて紹介していきます。
以下のデメリットを理解した上でインフルエンサーマーケティングを行うことで、いい結果を出すことができるでしょう。
信頼を得られない場合がある
インフルエンサーによっては、心から好きなブランドやサービスでなくても報酬のためにさまざまなPR案件を受ける人もいます。
そうなるとインフルエンサーの信頼性が疑問視されることがあり、フォロワーが「本当にこの商品が好きなのか？」と感じることがあります。
また、普段の投稿を見ているだけだとどのインフルエンサーが信頼度が低いかわかりづらいため、運悪く信頼度が低いインフルエンサーにPR投稿を依頼してしまった場合、思い通りの結果にならないかもしれません。
フォロワーの質で購買行動に至らないこともある
インフルエンサーのフォロワーが必ずしもターゲットとなる顧客層に合致していない場合、期待する効果が得られないことがあります。
また、小学生や中学生など若年層のフォロワーが多いインフルエンサーなどは、フォロワーが購入意欲の低い層である場合もあり、いい結果に繋がらないことがあります。
炎上の可能性がある
依頼したインフルエンサーが不適切な言動をした場合、PRを依頼した企業のイメージまで落ちてしまうことがあります。
スキャンダルや非常識な発言などをした場合、企業にまで批判がきてしまうことがあるので真面目に仕事をしてくれるインフルエンサーを見極めて選定するようにしましょう。
長期的な効果が不透明
インフルエンサーマーケティングは一時的な効果を得やすいですが、長期的な効果を期待するのが難しいことがあります。
キャンペーン終了後にその効果が持続するかどうかは不確実で、効果が的確に見えないという点もデメリットと言えるでしょう。
インフルエンサーマーケティングの流れ
ここまで、インフルエンサーマーケティングのデメリットについて紹介してきました。
ここからは、インフルエンサーマーケティングの流れについて紹介していきます。
PRしてほしい商品やサービスを決める
まずは、自社のどの商品・サービスをPRしてもらうかを決めます。
また、その商品・サービスに対しての目標も決めるといいでしょう。どのくらいのコストでどのくらい売りたいかなどKPIを明確にしておきましょう。
また、その商品・サービスのセールスポイントや販売したい理由などについて担当の者に詳しく伝えておくことも大切です。
起用したいインフルエンサーを決める
PRしたい商材や施策の目標が明確になったら、起用したいインフルエンサーのイメージを確認していきます。
インフルエンサーマーケティング会社に任せる場合には、そのイメージを会社の人に伝えましょう。
あらかじめ、イメージに合うインフルエンサー候補をリストアップしたり、使用するSNSを決めておくと、進行がスムーズになります。
もし「インフルエンサーに詳しくない」「具体的なイメージが浮かばない」という場合は、担当者に任せるのもいいでしょう。
マーケティング会社に依頼すると、ヒアリングした施策内容や希望を基に、最適なインフルエンサーを選定してもらえる点が大きなメリットと言えます。
インフルエンサーを決定し商材を提供
選定されたリストからインフルエンサーを決定した後は、インフルエンサーマーケティング会社を通じてインフルエンサーに正式にPRを依頼しましょう。
この際、PRしたい商材や施策の目標も共有され、さらに必要に応じて企業側の要望も担当者が随時調整してくれます。
また、商材の提供に関しては、送付先や送付方法についてもサポートがあり、指示に従って手配すれば問題ありません。
インフルエンサーが店舗を訪れるPRイベントの場合、インフルエンサーと店舗のスケジュールを調整した上で撮影が行われます。
さらに、ディレクション型のインフルエンサーマーケティング会社なら、交通費や宿泊費なども確実に管理してもらえるため、安心して任せられます。
PR投稿を確認する
商材や必要な素材が揃ったら、インフルエンサーが投稿用のクリエイティブを作成してくれるので、それが完成したら投稿前にチェックしましょう。
完成したクリエイティブは、担当者と依頼元企業が必ず確認し、問題がなければ投稿に進むという流れで、問題があれば修正依頼ができるので安心です。
また、マーケティング会社に依頼した場合にはクリエイティブ作成の段階でインフルエンサーからの質問や相談があった場合、担当者が対応してくれるため、依頼元企業は基本的にクリエイティブの完成を待つだけで済みます。
効果測定をする
PR投稿をしてもらったら効果測定を行います。
まずは、エンゲージメント率。これは、投稿に対するユーザーの反応を測定します。コンテンツがターゲットオーディエンスにどれだけ響いているかを知ることができます。
次は、リーチ率。これは、投稿がどれだけのユニークユーザーに届いたかを示します。リーチが広がるほど、ブランドや商品が多くの人に認知される可能性が高まります。
次に、インプレッション率。これは、投稿が表示された総回数を測定します。インプレッションが高いと、繰り返し視聴された可能性が高く、ブランドの認知度向上に寄与します。
このようにさまざまな面で、PR投稿がどのように効果があったかチェックすることができ、今後も同じインフルエンサーにPRを依頼するかなどの参考にすることができます。
インフルエンサーマーケティングのスケジュール感
ここまで、インフルエンサーマーケティングの流れについて紹介してきました。
ここからは、実際にどのようなスケジュール感でインフルエンサーマーケティングを進めていけばいいのかについて詳しく説明していきます。
準備の時期がずれたり、手順を正しく踏まないことで期待通りの効果を得られないことがあるので、以下のスケジュール感を気にしながら進めていきましょう。
PR投稿するコンテンツを決める（1週間~2週間）
まずは、自社のどの商品・サービスをPRしてもらうかを決めましょう。
その際に、自社がその商品・サービスをPRしたい理由は何かなど目的を明確化します。例えば、ブランド認知度の向上のためなのか、商品・サービスの販売促進なのか、新商品の告知をしたいのかなどが挙げられます。
その後、ターゲットを決定しましょう。ターゲットオーディエンスを明確にし、インフルエンサーの選定基準を決定します。
また、KPIの設定も重要です。KPIとは目標達成のための各プロセスにおける達成度合いの計測と評価をするための指標のことで、成果を測定するためのKPI事前に決めておきましょう。
インフルエンサーをリサーチ・選定する（2週間~3週間）
自社の商品・サービスのターゲットオーディエンスに強い影響力を持つインフルエンサーをリストアップします。
例えば、流行ものであれば10代や20代の若年層をターゲットにしたり、お掃除グッズや家事関連のサービスであれば40代や50代の主婦をターゲットに、コスメであれば女性をターゲットにするなど企業によって変わってきます。
その後、そのリストアップしたインフルエンサーの中からフォロワー数、エンゲージメント率、過去のキャンペーン実績、ブランドとの親和性を考慮してインフルエンサーを選定します。
インフルエンサーとスケジュールを調整する（1週間~2週間）
選定したインフルエンサーに直接アプローチして、キャンペーン内容や条件について協議します。
インフルエンサーから返信をもらい契約内容をチェックして相互が納得がいったら、契約を締結します。
この時、「インフルエンサーマーケティングを初めて行う企業」や「インフルエンサーマーケティングについてのノウハウがない企業」は、どのようなインフルエンサーを起用すればいいのか迷ってしまうかと思います。
そこで下記でインフルエンサーを選定する際に気をつけたいことについてもお伝えしていきますので、ぜひチェックしてみてください。
PR投稿を作成してもらう（2週間~3週間）
企業に起用されたインフルエンサーは契約を結んだ後、写真や動画、ブログ記事などを使ってキャンペーンのためのコンテンツを制作するので、その間依頼した企業側はすることはありません。
インフルエンサー側が制作が終了したら、企業側が内容を確認します。必要であればフィードバックや修正依頼を行いましょう。
PR投稿してもらう（1~2週間）
お互いが投稿内容に納得したら、インフルエンサーが事前に定めたスケジュールに従い、コンテンツを公開してもらいます。
PR投稿が完了したら、その後に発生するフィードバックやコメントに対処します。トップレベルのインフルエンサーを起用すればするほど、それに比例してフィードバックやコメントも増えるのでしっかり対応していきましょう。
効果をレポーティングする（1週間~2週間）
インフルエンサーからPR投稿へのリーチ数やエンゲージメント率などのインサイトデータをもらうだけでなく、自社のウェブサイトやSNSのパフォーマンスデータも全て収集します。
データを全て収集したらPR投稿の成果を分析し、KPIに対する達成度を評価します。PR全体の結果をまとめたレポートを作成し、今後の戦略に活かしましょう。
インフルエンサーマーケティング会社に依頼した場合
ここまで、自分でインフルエンサーマーケティングを行う際のスケジュール感について紹介しました。
ここからは、自分で行うのではなくインフルエンサーマーケティング会社に依頼したい方向けに会社の種類や、会社に依頼するメリットなどを紹介していきます。
「自分で行う時間やノウハウがないという方」や、「インフルエンサーマーケティング会社に依頼を考えている方」は、ぜひ参考にしてみてください。
会社の種類
まずは、インフルエンサーマーケティング会社の種類について紹介します。
いくつかの種類があるので、自社に合ったものを選ぶようにしましょう。
総合ディレクションタイプ
総合ディレクションタイプは、インフルエンサーマーケティングの全てを行ってくれる会社です。
インフルエンサーの選定からキャスティング、運用、効果分析まで全て依頼できるので、「インフルエンサーマーケティングについて何も知識がない企業」や「予算があり、全てを会社に任せたい企業」におすすめと言えます。
一般的にはインフルエンサーマーケティングに詳しい担当のコンサルタントが付いてくれるケースが多いので、わからないところはすぐに聞くことができますし、自社でインフルエンサーマーケティングをしてみて至らない点を指摘してもらうという方法も可能です。
マッチングに特化しているタイプ
マッチング特化タイプは、インフルエンサーと企業がマッチングできるプラットフォームを提供している会社です。ここに登録している企業は、このマッチングサイトの中から自社の商品・サービスをPRしてくれるインフルエンサーを見つけることができます。
プラットフォームに登録しているインフルエンサーの中から選定することで、リサーチする時間と労力を削減することができます。
また、マッチングサイトに登録するにはある程度の条件を満たしていることが多いので、質が良く、結果をしっかりと残してくれるインフルエンサーが在籍していることもメリットと言えるでしょう。
インフルエンサー選定特化タイプ
インフルエンサー選定特化型タイプとは、会社が自社の商品・サービスのPR内容にマッチしているインフルエンサーを選定してくれるタイプのことです。
インフルエンサーマーケティングに精通している方が、SNSのエンゲージメントや過去の案件実績などの合理的なデータを見た上で、自社の商品・サービスと相性のいいインフルエンサーを選定してくれます。
そのため、「インフルエンサーマーケティングについて何も知識がない企業」や「これまで自社でインフルエンサーを起用して納得できる効果が得られなかった企業」におすすめです。
また、インフルエンサーを選定してもらうためには、ジャンルや方向性、PR方法などをある程度決めておく必要がありますので、事前にPR内容について固めてから依頼するようにしましょう。
インフルエンサーマーケティング会社に依頼するメリット
インフルエンサーマーケティング会社に任せるとコストがかかると思っている企業は多いかと思います。しかしインフルエンサーマーケティング会社を利用すると、それ以外の面でたくさんのメリットがあります。
一つずつ紹介していくので、一緒にチェックしていきましょう。
専門知識と経験が多い
インフルエンサーマーケティングに特化している会社は、業界のトレンドやインフルエンサーの選定基準、効果的なキャンペーン戦略などに関する豊富な知識と経験を持っています。
そのため、自社でインフルエンサーマーケティングを行うよりも効果的なキャンペーンが期待できると言えます。
また、インフルエンサーマーケティングを行っている際に発生する可能性のあるトラブルや課題に対して、迅速かつ適切に対応できるノウハウがあり、自社で責任を取らないで済むことから全て任せているという企業も少なくありません。
インフルエンサーとの繋がりが多い
インフルエンサーマーケティング会社は、たくさんのインフルエンサーとのネットワークを持っています。
これにより、自社のニーズやターゲット層に適したインフルエンサーを迅速に見つけ出し、依頼してもらうことが可能です。
また、依頼する際にインフルエンサーとの契約や報酬交渉において、マーケティング会社は有利な条件を引き出せる場合があり、これにより、コストを抑えつつ効果的なキャンペーンを実施できる可能性があります。
時間と労力を削減できる
インフルエンサーのリサーチから選定、交渉、契約、コンテンツのチェックまで、全て自社で行うとなるとかなりの時間がかかります。
そのため、これらを全てインフルエンサーマーケティング会社に依頼してしまえば、自社のマーケティングチームは他の重要な業務に集中できるでしょう。
さらに、自社内でインフルエンサーマーケティングを行うための追加の人材やツールへの投資、給料などを削減することもできます。
データ分析とレポーティング
インフルエンサーマーケティング会社は、キャンペーンの成果を詳細に追跡・分析するためのツールやノウハウをたくさん持っています。
これにより、キャンペーンの効果を正確に測定し、次の戦略に役立てることができるでしょう。
また、インフルエンサーマーケティングが完了した後には、詳細なレポートを作って情報を提供してくれるため、KPIに対する達成状況や改善点を把握しやすくなります。
クリエイティブな戦略提案
インフルエンサーマーケティング会社に依頼することで、自社では思いつかないような斬新なキャンペーンアイデアやPR方法、戦略を提案してくれることがあります。
その理由としては、インフルエンサーマーケティング会社は他のクライアントでの成功事例や失敗例をたくさん見てきており、それにより効果的な施策を常に考案しているためです。
彼らは業界の最新トレンドや消費者の興味に敏感であり、常に情報を追っているプロなのでそれに基づいたPR戦略を提案し、実行することができます。
リスクを減らすことができる
インフルエンサーマーケティング会社は、PRや広告に関する法規制を熟知しており、法的リスクを回避するための適切なアドバイスや対応をしてくれます。
例えば、インフルエンサーにPRであることを明示させるなど、法律に則ったPR投稿をさせることが可能で、これはインフルエンサーマーケティングを行う上で一番避けたいと言っても過言ではない「炎上」を避けることができます。
さらに、炎上の中で特に多いのが、依頼していたインフルエンサーが不適切な言動をしてしまうということです。この場合、依頼していた企業のイメージも下がることがあります。彼らはこんな時のリスクにも備えて、迅速に対応策を提供してくれるでしょう。
ブランドイメージの統一できる
自社のブランドイメージやメッセージを一貫してインフルエンサーに伝えるためのガイドラインを作成して、それに基づいてインフルエンサーマーケティングを進行してくれます。
これにより、ブランドのメッセージを顧客に正確に伝えることができ、その後新しい商品・サービスを出した場合に更なる効果が期待できるでしょう。
インフルエンサーを選定する際の注意点
ここまで、インフルエンサーマーケティング会社に依頼するメリットについて紹介してきました。
自社でインフルエンサーマーケティングを行うことでコストを削減することはできますが、マーケティングのために新しく人材を探したり、インフルエンサーの選定から交渉、効果測定までを行うとなるとかなりの労力が必要です。
インフルエンサーマーケティングに力を入れすぎて、本業が上手く回らなくなってしまうこともあり得ます。
また、時間と労力をかけたにも関わらず、ノウハウや経験がないことから期待通りの効果が得られない場合もあります。そうならないためには、「インフルエンサーマーケティング初心者の企業」や「無駄な労力を使いたくない企業」は、会社を利用するのも考えてみるといいでしょう。
ここからは、インフルエンサーを選定する際の注意点をまとめて紹介していきます。
以下のことに気をつけて選定するだけで、より高い効果を得ることが期待できるのでぜひ参考にしてみてください。
ターゲット層とフォロワー層が一致しているか
インフルエンサーマーケティングをする上で一番重要と言っても過言ではないのが、インフルエンサーのフォロワー層が自社のターゲット層と一致しているかどうかです。
インフルエンサーのフォロワーが企業のターゲット層と一致している場合、PRメッセージがより効果的にターゲットに届きます。これにより、無駄なリーチを避け、宣伝効果を最大化できます。
また、ピンポイントでターゲット層にアプローチすることで、PR活動による購買行動やサービス利用へのコンバージョン率が高まる可能性が高くなります。
その他、フォロワー層とターゲット層が一致していると、インフルエンサーが紹介する製品やサービスがフォロワーにとって関連性の高いものであるため、共感を得やすくなるというメリットもあります。共感が得られると、PR投稿の信頼度がより高まり、購買意欲を刺激してくれます。
エンゲージメント率がいいか
エンゲージメント率はフォロワー数だけでなく、インフルエンサーの投稿に対してフォロワーがどれだけ反応しているかを示す指標で、主に「いいね」や「コメント」、「シェア」などのアクションを基に計算されます。
エンゲージメント率が高いということは、そのインフルエンサーのフォロワーがアクティブであり、投稿内容に対して積極的に反応していることを意味します。
そのため、エンゲージメント率が高いインフルエンサーに依頼するということは、PR投稿がより多くのフォロワーに受け入れられ、購買行動に繋がりやすいということです。
さらに、エンゲージメント率が高いインフルエンサーは、フォロワーとの信頼関係が築かれていることを示すため、このインフルエンサーが紹介する商品・サービスも信頼してもらいやすいというメリットもあります。
その他重要な点としては、SNSなどのプラットフォームのアルゴリズムは、エンゲージメント率が高い投稿を優先的にユーザーのフィードに表示するという傾向があります。
そのため、エンゲージメント率が高いインフルエンサーに依頼することで、より多くのフォロワー、またはフォロワー以外にまでも投稿が届く可能性が高まるということです。
過去のPR投稿の実績がいいか
過去どこかの企業とPR投稿を行ったことがあるインフルエンサーである場合は、その時の実績がいいか確認しておくといいでしょう。
その理由としては、PRを成功させる能力があるという信頼度が確認できるからです。インフルエンサーが過去に成功したPR投稿がある場合、そのインフルエンサーは同様の効果を再現できる可能性が高いです。成功の実績があるインフルエンサーは、効果的にターゲットにアプローチし、成果を出す能力を持っていると考えられます。
また、自社の商品・サービスとの親和性を確かめることもできます。インフルエンサーが過去にPRを行ったブランドや商品・サービスが、自社の商品・サービスやターゲット層と類似しているかを確認することにより、そのインフルエンサーが自社の製品やサービスを効果的に紹介できるかどうかを判断しやすくなります。
さらに、過去に制作されたPR用のコンテンツの質をチェックすることで、そのインフルエンサーがどの程度のクリエイティブ力を持っているか、PR投稿にどれだけ真剣に取り組んでくれるかがわかります。
写真や動画のクオリティ、メッセージの伝え方、フォロワーの反応などをチェックすることで、自社ブランドにふさわしい表現が可能か、それによって期待通りの反応を得ることが可能かを判断できます。
まとめ
今回は、インフルエンサーマーケティングのスケジュール感について徹底解説しました。
インフルエンサーマーケティングを行う手順として、PR投稿を行う数週間前から行動しないといけないことに驚いた方もいるかもしれません。
自社だけで行うのではなく、インフルエンサーあってのマーケティング方法なので事前にしっかりと準備をして成功させましょう。
またインフルエンサーマーケティングは、SNSの種類によって得られる効果が異なったり、メリットやデメリットを理解した上で行うことで期待以上の効果が得られるなど奥が深いマーケティング方法です。
しっかりとノウハウを身につけて経験を積むことでインフルエンサーマーケティング会社に依頼せずに、自社で行うことができるようになるかもしれません。
しかし、やはりはじめはノウハウや経験、ネットワークがあるプロの会社に依頼するのがおすすめです。今回紹介したように、インフルエンサーマーケティング会社の中にもさまざまな種類があり、それぞれ強みが異なりますので、ぜひこの記事に載っていることを参考にしてどの会社に依頼するのかを決めてみてください。
この記事が、「これからインフルエンサーマーケティングをしてみようと思っている企業」や「インフルエンサーマーケティングが上手く行えていない企業」の参考になりましたら幸いです。
