インフルエンサーマーケティングは、現在のマーケティングやPRの手法として定着しており、企業はインフルエンサーとの関係作りやPR案件の依頼などを行うことが珍しくなくなりました。
また、インフルエンサーが企業とコラボレーションをしている投稿を見かけることもまた、多くなってきました。
SNSにアカウントがある人であれば、誰もがインフルエンサーの卵。しかし信頼されフォロワーを集めているインフルエンサーはわずか一握りであり、インフルエンサーに憧れる人も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は、インフルエンサーとして、やるべきこと、絶対に避けるべき、やってはいけないことをご紹介していきます。
インフルエンサーとして活動している人、インフルエンサーを目指している人だけでなく、インフルエンサーを起用する企業も同様に意識しておいた方が良い点をご紹介します。
Contents
インフルエンサーマーケティングとはなにか?
インフルエンサーマーケティングとは、企業のマーケティング活動にインフルエンサーを供する手法を指します。
広告のような企業からの一方的なメッセージが受け入れられなくなってきた中、より消費者に近い存在であるインフルエンサーを通じて、企業の情報を身近に消費者に届けようとする手法です。
インフルエンサーは、フォロワーを中心とした人々の態度や意見、行動の変化のきっかけを作ったり、そうした変化に貢献することができる人を指します。
インフルエンサーやインフルエンサーマーケティングについては、こちらの記事も参照してください。
インフルエンサーを起用した企業のマーケティング活動であるインフルエンサーマーケティングは、今後も市場規模を拡大させていくことが見込まれています。
人気のあるインフルエンサーが実践していること7選
まず、人気のある、フォロワー数が伸びているインフルエンサーがどんなことに取り組んでいるのか、その行動や考え方についてご紹介します。
悩みを抱える人にとって有益な情報を発信する
インフルエンサーの重要な役割は、消費者の目線での悩みを解決する、あるいはその答えを持っているということです。
例えば、どんなお店で食べたら美味しいか?どこに行ったら綺麗な景色が眺められるか?どんなパソコンを買ったら快適に過ごせるか?など、消費者はさまざまな悩みを抱えています。
インフルエンサーは、そうした悩みに的確に応えるべく「有益な情報」を発信し続けているのです。フォロワーは、そうした情報から得られる学びや発見を求めて、インフルエンサーをフォローするのです。
インフルエンサーで重視されるのは、実体験を中心とした一次情報を持っているということです。その情報の信頼性こそが、インフルエンサーの価値を形作るものになり、価値の連鎖によってフォロワー数が増えていくのです。
例えば、低身長女性に向けたファッション情報を発信している
【低身長女性の服選びを楽に&楽しく】146cmの小柄ブランド×プチプラmixコーデ
@caho146cm さん
https://news.infrect.com/stealth-marketing-law-one-month-later-in-japan/
低身長女性が抱える服選びの悩みに特化した、非常に価値のある情報源です。
このアカウントの強みは、運営者自身が146cmという低身長であり、実体験に基づいた一次情報を提供していることです。これにより、同じ悩みを持つフォロワーに対して、高い共感性と信頼性を持って情報を発信しています。
特に注目すべき点は以下の通りです:
1. 特化型コンテンツ:低身長女性向けの服選びに焦点を絞ることで、ニッチな市場で強い影響力を持っています。この特化戦略により、悩みを抱える特定のターゲット層に対して、より深く、より有用な情報を提供することができます。
2. 実用的な情報:GUやUNIQLOなどの身近なブランドを中心に、実際に低身長の方が着られる服を紹介しています。これは、フォロワーにとって即実践可能な、極めて有益な情報です。
3. コストパフォーマンス:プチプラアイテムを中心としたmixコーデを提案することで、予算に制約のあるフォロワーにも配慮しています。これにより、幅広い層の低身長女性に役立つ情報を提供しています。
4. 「買える」までの情報:単に服を紹介するだけでなく、購入までのプロセスを詳細に説明することで、フォロワーの実際の行動を促進しています。これは、情報の有用性を大きく高める要素です。
このアカウントは、低身長女性という特定のターゲットに対して、彼女たちの日常的な悩みを解決する具体的かつ実践的な情報を提供しています。そのため、フォロワーにとっては単なるファッション情報以上の、生活の質を向上させる貴重なリソースとなっています。
このような特化型のアプローチは、インフルエンサーマーケティングにおいて非常に効果的です。なぜなら、特定の悩みを持つ人々にとって、そのアカウントが唯一無二の情報源となり、強い信頼関係を築くことができるからです。結果として、高いエンゲージメント率や、商品紹介時の高い購買意欲につながる可能性が高くなります。
誰でも理解できるわかりやすい形で発信する
インフルエンサーは、情報をわかりやすく発信しています。
例えば複雑なニュースや企業の発表内容をわかりやすい箇条書きでまとめたり、要点だけを短く投稿するなど、文字だけの投稿でも工夫はたくさんできます。
加えて、図解やイラスト、画像や動画のテロップやエフェクトなど、クリエイティブな要素を発揮して情報を簡単で面白く表現することに努めています。
こうした情報を求めて、フォロワーを増やしていくのです。
負担なく発信し続ける「表現の型」や「しくみ」を持っている
インフルエンサーの特徴は継続的に良質な情報を発信し続ける「しくみ」を持っていることです。
意外に思われるかもしれませんが、有力なインフルエンサーは、自分の情報発信の表現の「型」のようなものを持っており、情報発信の負担を減らす工夫をしているのです。
その表現が気に入ったり、表現の型が好きになれば、人々はインフルエンサーをフォローして、次の投稿を心待ちにするのです。
分析をし、改善をしながら、新しいことを常に試す
表現の型を持っていることと矛盾するように聞こえますが、インフルエンサーはどんなコンテンツがフォロワーから楽しまれているかを、その反応を数字やコメントなどを通じて分析しています。
なぜこの投稿はいいねが多かったのか。なぜシェアされたのかなど、反応が良かった要素、よくなかった要素を蓄積し、試行錯誤を行いながら、エンゲージメントが最大化するよう努めているのです。
双方向のコミュニケーションを大切にする
インフルエンサーは、膨大なフォロワーを抱えていますが、その一方でフォローして話しかけてくれる人たちをとても大切にしています。
コメントを貰えば返すし、気に入った投稿にはいいねをつけてリアクションを返す、そうしたこまめなコミュニケーションをフォロワーと共に楽しんでいることもまた、インフルエンサーの特徴と言えるのではないでしょうか。
このようにして、信頼関係を構築しながら、つながりを強めていくのです。
多様性を受け入れつつ、自分の芯を持つ
インフルエンサーの多くは、好きなものがあり、その好きなものについて自分なりの考え方やあるべき姿のイメージなどを持っていて、それが非常に明確に言語化できています。
好きなものを好きということは、時に心無い非難や誤解を受けることもありますが、信念を強く持っているインフルエンサーは、そうした逆風の中でもきっちりとフォロワーに説明をしながら、理解を深めていく努力をしています。
プロである自覚を持ち、仕事を完遂させる
インフルエンサーは企業から、PRの依頼などを受けることもあります。
その際、企業が持っている思いや製品のこだわりなどを深く知り、それを自分なりに体験した上で、自分の尺度で評価して感想を投稿する、という一連の流れに、とても真摯に向き合っています。
フォロワーに対して、自分の経験をわかりやすく伝え、良いものは良い、と知らせていく。決して企業の発信を誤解したり、曲解してフォロワーに伝えるようなことはしない。
そんな姿勢は、企業に「また次も依頼したい」と思わせますし、企業の売上アップという効果を齎しやすくします。
人気のあるインフルエンサーが絶対にやらないこと6選
これまで、人気のあるインフルエンサーが進んでやっていること、心掛けていることをご紹介してきました。
今度はその逆。人気のあるインフルエンサーが絶対にやらないことをご紹介していきます。インフルエンサーのみならず、SNSを利用するのであれば、避けるべき数々であると思います。
フォロワーを裏切らない
フォロワーは、インフルエンサーの人柄やキャラクター経験に好感を抱いてフォローしています。そのため、自分らしくあることをフォロワーから期待されているのです。
フォロワーの信頼を失うような、裏切りにつながるような行為は避けるべきであり、人気のあるインフルエンサーは自分の振る舞いやコミュニケーションを通じて、フォロワーを裏切らない心がけをしているのです。
ビジネスで信頼を失うことをしない
インフルエンサーは、企業から依頼されて活動することもありますが、これは一種のお仕事であり、連絡を取ること、期限を守ること、遅刻しない、案件に真摯に向き合うといったビジネス上のマナーを抑えた行動を取ることが大切です。
フォロワーだけでなく企業からの信頼も大切にしているのです。
自分のブランド・あるべき姿を曲げない、毀損しない
企業からの仕事の依頼は嬉しいものですが、もし自分の世界観や考え方、普段から触れている物事とマッチしないのであれば、遠慮なく断ることも、インフルエンサーとしての大切な判断です。
これにより、自分だけでなく、フォロワーに対しても、断りを入れる企業に対しても、信頼感を持って接し続けることができるようになるからです。
長期的な視点で、自分のブランドを、自分で管理していくことを意識する必要があるのです。
ステルスマーケティングを絶対にしない
ステルスマーケティングは、フォロワーだけでなく世の中の消費者を騙したり、誤認を誘う行為であり、日本でも2023年10月から禁止されている行為です。
罰則は案件を依頼する企業側に課せられ、インフルエンサー(個人)が対象とはなりませんが、フォロワーの信頼感を失わせてしまう行為となるため、絶対に避けるべきことです。
なおステルスマーケティングと最新の動向については、こちらの記事をご覧ください。 [clink url=”https://news.infrect.com/stealth-marketing-law-one-month-later-in-japan/”]
法律やコンプライアンスを破らない
ステマ行為の罰則はインフルエンサー(個人)としては対象外となりますが、それ以外の法律では規制の対象となる部分があり、法令遵守が重要となります。
特に気をつけなければならないのが、「薬機法」と言われる、化粧品やサプリメント、健康食品、医療行為、エステに関する表現への規制です。「〇〇に効く」「〇〇が治る」という表現を使うことができず、そうした知識もインフルエンサーにとっては必要となります。
また、「景表法」にも、誇大アピール(優良誤認)や、今だけ安いと言いつつ普段と同じ値段だった(有利誤認)などで、消費者に誤った情報を与えて判断させてしまうことを避けなければなりません。
フォロワー買いをしない
フォロワーを金銭で購入しないか?というダイレクトメールは、X(Twitter)やInstagramによく送られてきます。
こうしたサービスでは、自動的に作られたアカウントにフォローされることで、数字の上ではフォロワー数を多数獲得しているインフルエンサーのように繕うことができるのです。
しかし、そうした行為はフォロワーの一覧を見ればすぐにわかってしまいますし、中身は空っぽであることがわかると、フォロワーを欺く行為としてネガティブなブランディングになってしまいます。
インフルエンサーに依頼する企業が注意しなくてはいけないこと
人気のあるインフルエンサーがやっていること、絶対やらないことを見てきました。こうした行為は、インフルエンサーとマーケティングに取り組む企業にとっても、注意すべき点となります。
同時に企業は、インフルエンサー同士のコミュニケーションやマーケティング手法を理解していく必要があります。最後に、企業がインフルエンサーと良好な関係を作っていくために注意すべき3つのポイントをご紹介します。
同じジャンルのインフルエンサーには、横のつながりがある
グルメやファッション、コスメなど人気のあるジャンルのインフルエンサー同士は、横のつながりを持っており、活発に情報好感を行ったり、もっとシンプルに友達同士になっていることは少なくありません。
そのため、企業が複数のインフルエンサーを同じジャンルから起用する際に、報酬の条件などに差をつけると、すぐにバレてしまうのです。
そのため、共通の報酬を提示したり、フォロワー数に応じた単価を設定した上で、同じ条件をインフルエンサーに伝えるようにしましょう。
インフルエンサー起用にあたっての選び方、報酬の設定の仕方については、こちらの記事をご参照ください。
フォロワー数だけでインフルエンサーを選んではいけない
インフルエンサーマーケティングは、インフルエンサーとつながっているフォロワーを含めた関係作りを通じて、ブランドや製品の価値が広まっていく環境をじっくりと作っていく方法です。
そのため、企業は、短期的なリーチ数の確保を優先して、インフルエンサーに無差別にPR依頼を送ってしまうことは悪手と言えます。
インフルエンサーも、自分とそのブランドや製品と相性や、本当に心から良いと思って紹介できるかどうか、という判断を行います。そのため、無差別なダイレクトメールは、そのブランドに対する悪印象を与えてしまう行為に他なりません。
企業のブランドにもデジタルタトゥーが付いてまわる
インフルエンサーの横のつながりから考えて、無差別なPR依頼のダイレクトメールは、インフルエンサーの間での悪い評判となり、ブランドを毀損してしまいます。
また、大量のインフルエンサーにPR依頼を流し、それが実行された場合、その企業のブランドや商品と「#PR」ハッシュタグがつけられた投稿が溢れるようになり、これは消費者から嫌がられる結果となります。
SNSに慣れている人たちにとって、PRばかりが流れてくるブランドは、「商品で勝負できず露出でなんとかしようとしている」と見られてしまうのです。
インフルエンサー選びには価値観の一致が重要
インフルエンサーに依頼する際、企業は単にフォロワー数や影響力だけでなく、価値観の一致も重要視するべきです。インフルエンサーが発信する内容やメッセージは、その人自身のライフスタイルや考え方を反映しています。例えば、環境保護を重視する企業が、プラスチック製品を多用するインフルエンサーを起用すると、メッセージの一貫性が失われ、フォロワーや消費者からの信頼を損なう可能性があります。
また、企業のターゲット層とインフルエンサーのフォロワー層が一致しているかを確認することも重要です。フォロワー層の年齢、性別、地域などの属性が、企業のブランドイメージやマーケティング目標に合致しているかを十分に検討しましょう。これにより、広告の効果を最大化することができます。
さらに、インフルエンサーと企業が共通の価値観を持つことで、キャンペーンが成功する確率が高まります。価値観の一致は単なる数字以上に、消費者との感情的なつながりを生む重要な要素です。
長期的なパートナーシップを構築するための視点
インフルエンサーマーケティングは単発のキャンペーンで終わらせるのではなく、長期的なパートナーシップを構築する視点が必要です。短期間で成果を求めると、インフルエンサーと企業の双方にとって負担が増し、結果的にフォロワーからの信頼を失う可能性があります。
長期的なパートナーシップを構築することで、インフルエンサーがブランドの深い理解を得られ、より一貫性のあるメッセージを発信できるようになります。これにより、フォロワーとの間に信頼関係を築きやすくなり、ブランドイメージの向上につながります。
さらに、長期的な視点で見ると、インフルエンサーも成長し続ける存在であるため、企業が適切なサポートを行うことで、双方にメリットのある関係を維持することができます。たとえば、商品提供や教育的なサポートを通じて、インフルエンサーの成長を助けることは、結果的にブランド価値の向上に直結します。
長期的な視点でのコラボレーションは、単なる広告活動を超えた、信頼と共感に基づく関係性を築くための重要なステップです。
インフルエンサーの発信力を最大化するための方法
インフルエンサーマーケティングを成功させるためには、インフルエンサー自身の発信力を最大化する方法を企業が理解し、サポートすることが重要です。ここでは、インフルエンサーの魅力を引き出し、フォロワーに強いインパクトを与えるための具体的な方法を紹介します。
インフルエンサーの個性を尊重する
インフルエンサーを活用する際、企業が広告メッセージを一方的に押し付けるのは逆効果です。彼らが持つ個性やブランドを尊重し、それを生かした自由な発信を促すことが成功の鍵です。例えば、ユーモアが得意なインフルエンサーには、商品の利点を楽しく伝えるクリエイティブなアプローチを提案することで、フォロワーの共感を得やすくなります。
企業はインフルエンサーが既に確立している「声のトーン」や「投稿スタイル」を理解し、それを壊さないようにすることが重要です。個性が生きた発信は、より信頼感があり自然に見えるため、フォロワーの反応も良くなります。
質の高いコンテンツを提供するための支援
インフルエンサーが質の高いコンテンツを作成できるように、企業が支援することも重要です。たとえば、プロ仕様の写真撮影が必要であれば、撮影機材を提供したり、プロのフォトグラファーを手配することが考えられます。また、商品の正しい使い方や特徴を詳しく説明した資料を渡すことで、インフルエンサーが情報を正確に伝えやすくなります。
さらに、企業が提供するコンテンツ自体の質も重要です。画像や動画の素材が低品質だと、インフルエンサーの投稿全体のイメージにも影響を与えます。インフルエンサーが誇りを持って発信できるよう、企業側の準備も万全にするべきです。
キャンペーンの一貫性を保つ
キャンペーン全体のテーマやメッセージに一貫性があることは、成功するインフルエンサーマーケティングに欠かせません。一貫性が欠けると、フォロワーに混乱を与えるだけでなく、ブランドイメージが弱まる可能性があります。
例えば、複数のインフルエンサーを起用する場合、それぞれが異なるメッセージを発信すると統一感が損なわれます。そのため、キャンペーンの初期段階で、明確なガイドラインを策定し、全てのインフルエンサーと共有することが大切です。
インフルエンサーとの定期的なコミュニケーション
企業とインフルエンサーの間で定期的なコミュニケーションを行うことで、発信内容の質を維持しやすくなります。例えば、月次ミーティングやオンライン会議を設定し、キャンペーンの進捗や改善点を話し合うことが有効です。
また、インフルエンサーからのフィードバックを受け入れることで、企業側もマーケティング手法を改善できます。インフルエンサーはフォロワーの反応を直接感じ取る立場にいるため、彼らの意見を聞くことは、消費者目線のマーケティングを行う上で非常に役立ちます。
データ活用による戦略の最適化
最後に、インフルエンサーの発信力を最大化するには、データに基づいた戦略の最適化が不可欠です。企業はインフルエンサーの投稿によるエンゲージメント率、クリック率、売上貢献度などのデータを収集し、分析を行うべきです。
分析結果を基に、どの投稿が最も効果的であったか、どの要素が改善の余地があるかを把握し、次回のキャンペーンに反映させることで、より効果的なマーケティング活動が可能になります。
インフルエンサーが「コミュニティリーダー」としての役割を果たす方法
現代のインフルエンサーマーケティングでは、単なる情報発信者ではなく「コミュニティリーダー」としての役割が求められています。フォロワーがインフルエンサーを信頼する理由の一つは、共感できるコミュニティを形成し、その中で中心的な存在となっているからです。この章では、インフルエンサーがコミュニティリーダーとして活躍するための斬新なアプローチを紹介します。
コミュニティ主導型のプロジェクトを企画する
フォロワーを巻き込んだプロジェクトを企画し、コミュニティ全体で目的を共有することで、フォロワーとの結びつきを強化できます。たとえば、以下のようなプロジェクトが考えられます。
- チャレンジ企画: フォロワーが自身の経験を投稿することで参加できるチャレンジを提案する。例として、健康系インフルエンサーが「30日間のワークアウトチャレンジ」を実施し、フォロワーと一緒に目標を達成する企画など。
- クラウドファンディングや寄付活動: フォロワーと協力して社会的な目標を達成するプロジェクトを実施する。例えば、環境保護活動や地域社会への支援など、社会的な価値のある取り組みを企画することで、フォロワーが一体感を感じやすくなります。
これにより、インフルエンサーはフォロワーにとって単なる発信者ではなく、共に行動するリーダーとして認識されます。
フォロワー同士のつながりを支援する
多くのフォロワーが共通の興味を持ってインフルエンサーをフォローしています。そのため、インフルエンサーは自らが築いたプラットフォームを活用し、フォロワー同士がつながれる場を提供することが重要です。たとえば、
- オンラインイベントの開催: フォロワーがリアルタイムで交流できるオンラインイベントを実施する。Q&Aセッション、テーマ別ディスカッション、ゲーム大会など、フォロワーの関心に合わせた企画を行う。
- 専用のコミュニティスペースを作成: DiscordやFacebookグループなどを活用して、フォロワー同士が直接やり取りできる場を作る。この場を通じて、フォロワー間で新たなアイデアや価値観が生まれる可能性もあります。
フォロワー同士のつながりを深めることで、インフルエンサー自身もコミュニティの中で欠かせない存在としての地位を強化できます。
コラボレーションで新しい価値を創造する
他のインフルエンサーや専門家、さらにはフォロワー自身とのコラボレーションを積極的に行うことで、新しい価値を創造するリーダーシップを発揮できます。具体的には、
- 異業種コラボレーション: ファッション系インフルエンサーがアート系クリエイターとコラボすることで、ユニークな商品やコンテンツを生み出す。
- フォロワー参加型コラボレーション: フォロワーのアイデアや作品を取り入れたコンテンツを作成する。たとえば、フォロワーがデザインしたロゴやアイテムを販売する企画など。
こうした取り組みは、インフルエンサーとフォロワーが共にクリエイティブな成果を生む「協働」の関係を築きます。
ローカルコミュニティへの貢献
オンラインでの影響力を活かしつつ、ローカルコミュニティに直接貢献する活動を行うことで、より広範囲な信頼を築くことができます。例えば、
- 地域イベントへの参加や主催: フォロワーが参加できるリアルイベントを地元で開催する。これにより、フォロワーとの物理的な距離が縮まり、深い結びつきを形成できます。
- 地元の小規模ビジネスとの連携: 地元のショップやブランドと提携してプロモーションを行うことで、インフルエンサーの活動が地域社会に直接的な影響を与えることができます。
このような活動は、フォロワーから「社会に貢献している存在」として評価され、インフルエンサーのブランド価値を向上させます。
次世代リーダーの育成
自分のコミュニティの中から次世代のリーダーを育成する取り組みも、新しい挑戦として注目されています。フォロワーの中には、自分もインフルエンサーとして活躍したいと考える人が多いはずです。そこで、
- メンターとしての活動: インフルエンサーとして成功するための知識やスキルを共有するオンライン講座を提供する。
- 実践の場を提供: コラボ投稿やゲスト出演の機会を設け、フォロワーが実際に活動できる場を与える。
これにより、フォロワーは「このインフルエンサーをフォローしていて得をした」と感じるだけでなく、インフルエンサーがコミュニティ全体の発展に貢献していると評価されます。
まとめ
インフルエンサーが積極的に取り組んでいること、絶対にやらないこと、そして企業が注意すべきことをまとめてきました。
インフルエンサーマーケティングは、皆さんが思う以上に繊細なコミュニケーションの上に成り立っており、注意深くコツコツと積み重ねた結果、成功がもたらされることがよくわかりました。
倫理観、法令遵守、コンプライアンスを守ることを意識しながら、消費者とインフルエンサー、企業との間で信頼関係のネットワークを作っていくことが大切ではないでしょうか。
また、TikTokマーケティングに関する以下の記事も、あわせてチェックしてみてください。
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