INFRECTが考える、インフルエンサーの価値とは?

インフルエンサー総研(RIIM)を運営しているINFRECT(インフレクト)は、現在活躍するインフルエンサーの皆様と、マーケティングやプロモーションを行いたい企業の双方で、価値を最大化しながら、新しいマーケティングや消費社会のあり方を発見していくことを、研究テーマの一つとしています。
その一翼を担う、インフルエンサーが、どのような価値を持っているのかについて、INFRECTの考え方について、INFRECT代表取締役で、インフルエンサー総研の所長である、赤谷翔太郎が解説します。
INFRECTがとらえるインフルエンサーの価値
インフルエンサーの価値は、容姿やフォロワーの数ではない
インフルエンサーを起用する際に、ほとんどのクライアントがまず気にすることは、「そのインフルエンサーが、どれだけのフォロワーを抱えているのか」ということ。そして次に気にするのが、特にInstagramでは、そのインフルエンサーの容姿がどうであるか、です。
フォロワー数を気にする点は、「どれだけの人にその情報やブランドが伝わるか?」がマーケティングやプロモーションの重要な指標となっているからに他なりません。いくら良い人であっても、フォロワーが10人しかいなければ、10人にしか伝わらないからです。
そのため、インフルエンサーにフォロワー数が必要であることは明らかです。しかし、それが全てではない、とINFRECTでは考えています。ちなみに、インフルエンサーのフォロワーの規模には、それぞれの役割が存在しています。以下の記事をご参照ください。

同様に、容姿そのものも、必ずしもインフルエンサーの価値の必要条件ではありません。確かにInstagramのフォロワーは、インフルエンサーが写真に登場することに期待をし、いいねなどのエンゲージメントを高める役割があるとされています。
しかしフォロワー数同様、インフルエンサーの容姿が良いことは、インフルエンサーの価値を表すものではありません。これらの理由について、ご説明します。
消費者の代弁者としての価値
企業がマーケティング活動の際に調査を行う理由は、企業が考えていることが本当に正しいのか、実際に消費者になりうる人たちに問うためです。インフルエンサーマーケティングは、インフルエンサーが持つ、「消費者の代弁者」としての価値を活用しようというアイデアなのです。
インフルエンサーには、それぞれにストーリーがあります。なぜインフルエンサーとなったのか。最も興味がある事柄を、どのように好きになったのか?というきっかけの部分は、多くの人々の共感を呼ぶだけでなく、企業からすれば、深いファンになるまでのカスタマージャーニーの代表例として重要な情報となります。
また、なぜフォロワーが集まり、共感が広がっているのか?また、ブランディングの側面で、自分が活躍する領域に対して、いかに理解や知見が深いのか。インフルエンサーとして進化していく過程において、どのような情報に触れ、体験をしてきたのか。
そして、なぜそのインフルエンサーが、フォロワーから支持され、共感を集めているのか。コミュニケーションの中で見出している、自分たちのニーズとその言語化の力こそ、企業がマーケティングで真に知りたい言葉なのです。
こうしたインフルエンサーの「消費者の代弁者としての価値」こそ、INFRECTが重視しているインフルエンサーの価値であり、RIIMで研究していく内容となっているのです。